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story.62 ページ14






「…は、はい?」


「あ蜘蛛音さん?そらるさん」


「え…っと、いま、開けます」



どうしようか。


開けると言ってしまったからには開けないといけないし。

だから、包帯も巻けない。


でも、血を流したままいらっしゃいなんて無理。


…とりあえずもう一つ新しいタオルを巻く。


そうして鍵を開けてそらるさんを中に入れる。



「どうしたんですか」


「96猫の家で作業してた帰り」



なるほどと答えて中に入れる。


あ、また掃除してないと思いながら飲み物の準備。

コップに飲み物を注いでいたら後ろから大きな影ができる。


それから、ゆっくりと左手を掴まれる。



「…何この分かりやすいタオル」


「だって突然来たから…」



そう言っている間にタオルの結び目を解かれる。

まだ、血が絞り出せそうな感じ。


少し強く結んだから周りも赤くなっている。


それを見たそらるさんの表情が見られない。

どんな顔をしてるんだろう。


気持ち悪いかな?


どうしようかと迷っていれば

腕を引かれてソファーに座らせられる。



「タオルはダメだろ。ほこりとか入る」



そう言って腕をそっと撫でられる。

それから、包帯とかの場所を聞かれる。


言えばそれを取りに行ってくれるそらるさん。


自分で行こうとしても動かせてもらえず

消毒等を持ってきてくれて手当してくれる。



「そんなことしなくていいですよ」


「お前はさりげなく不器用だからダメ」



…優しいな。





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れいら(プロフ) - 青黒狐さん» 返信に1年もかかり申し訳ありませんでした。コメント、ありがとうございます。この作品が、青黒狐様にとって素敵な作品になれたなら、とても嬉しいです! (2021年1月9日 13時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ゆうさん» 返信に1年もかかり申し訳ありませんでした。コメント、ありがとうございます! (2021年1月9日 13時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
青黒狐(プロフ) - あなたの文章に惹きつけられました。読めて良かった。本当にありがとう。 (2020年3月28日 1時) (レス) id: 9d8461f712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - すごく面白かったです!(今更) (2020年1月5日 18時) (レス) id: c9130f71a4 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - お聖さん» コメントありがとうございます!返信遅くなり申し訳ありません。たくさんの褒め言葉、とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年8月17日 8時) (レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Luna x他1人 | 作成日時:2019年3月28日 16時

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