story.46 ページ47
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「もう、変わったなぁ」
は？
また笑顔でそんなことを言う目の前の人に
少し冷や汗がにじんだ。
誰だ。
この知ったような口調に惑わされる。
笑顔が消えない彼女に心臓が騒がしくなる。
まるで、昨日一昨日の彼らみたいに。
「…誰」
「やっぱり気になってるじゃん」
ずっと笑顔。
…この不気味な笑顔に少し見覚えがあるんだ。
やめろ。
思い出すな。
そう思うと同時に目の前の女が口を開く。
「渡井桜だよ」
口元と同時に、頭に思い浮かべた言葉が並べられる。
急激に体温が下がった。
目の前がかすんで酸っぱい何かが上がってくる感覚。
汗が背中を流れた。
なんとかソレを飲み込んで冷静を装おうとした。
「なんで…」
でも出た言葉はそれだけ。
もうその時点でへぇそうですかとはなれない。
「なんでって何よ。たまたまじゃない」
まだ笑顔で。
何も気にする様子のない気持ち悪さ。
こいつだこいつだと自分の中で何かが報告してくれている。
…でも、もう遅い。
「ねぇ、まだ切ってるの？痛いの大好きなの？
ねぇ、あの時、たくさん泣いたの？」
やめて
やめて
やめて
「気持ち悪いね」
「やめてっっ！！」
思ったよりも大きな声が出て注目される。
でも、そんなことよりも
目の前のこの女が怖くて仕方ない。
周りに何でもないよという彼女を無視して教室を出た。
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Luna(プロフ) - ヤミハナさん» コメントありがとうございます！お力になれたのなら、本当に嬉しいです！ (2019年6月12日 21時) (
レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)
ヤミハナ - この作品のおかげで少し自傷行為を我慢できるようになりましたありがとうございます (2019年6月10日 16時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 夕蘭さん» ありがとうございます！文才なんて皆無です笑本当にありがとうございます！ (2019年3月19日 22時) (レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)
夕蘭(プロフ) - この作品、大好きです！文才分けてください笑笑これからも頑張ってください！応援してます！ (2019年3月19日 16時) (レス) id: fe8a152210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Luna x他1人 | 作成日時：2019年3月18日 2時
