story.23 ページ24
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できるだけ静かに鼻を啜る。
静かだ。
自分の止めようとする嗚咽の声以外聞こえない。
やっぱり、重すぎたのかもしれない。
嫌われるかもしれない。
…別にいいじゃない。
何が嫌なの？
…嫌だ。嫌われたくない。
でもきっと、無理だと思うな。
だってこんな高校生重すぎる。
悲劇のヒロインみたいで気持ち悪い。
そう思って少し落ち着いた途端
清楚な柔軟剤の香りと、人の温かさに包まれた。
「もう一回聞くよ。…人生、楽しい？」
それは小さな猫さんの少し低い落ち着く声。
今度は嘘なんかつけなかった。
大きく、これでもかって程に首を横に振った。
それから、少し大きな声で『楽しくない』といった。
「何も…少しも…っ楽しくない。」
生きたくないと思える人生なんか…楽しいわけがない。
そういえば、大きなぬくもりのある手が頭の上に乗った。
目をこすっていた手を離してその手の主を探せばそらるさん。
その横には少し微笑んだまふまふさん。
「俺らが、蜘蛛音さんの人生を楽しくさせるのはダメ？」
「…え？」
低い男性の声が小説や漫画なんかにありそうなセリフを私に言う。
何言ってるの。
人生を楽しくさせるって…。
絶対嫌われると思ったのに、優しすぎるんだよ。
「そんなの、バカみたいじゃないですか。
私なんかのために、私なんかのことを考えないでください。」
「なんかって…。蜘蛛音さんのがバカ。」
まふまふさんは呆れたようにそういう。
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Luna(プロフ) - ヤミハナさん» コメントありがとうございます！お力になれたのなら、本当に嬉しいです！ (2019年6月12日 21時) (
レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)
ヤミハナ - この作品のおかげで少し自傷行為を我慢できるようになりましたありがとうございます (2019年6月10日 16時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 夕蘭さん» ありがとうございます！文才なんて皆無です笑本当にありがとうございます！ (2019年3月19日 22時) (レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)
夕蘭(プロフ) - この作品、大好きです！文才分けてください笑笑これからも頑張ってください！応援してます！ (2019年3月19日 16時) (レス) id: fe8a152210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Luna x他1人 | 作成日時：2019年3月18日 2時
