9.私のマーケット ページ9
･
ガシャ、ドガ、いてっ、とそんな音が響き渡る中。
私はついに完成させた！
｢･･･お前なにやってんの｣
｢あ、蘭ちゃん竜ちゃん！見て！Aちゃんマーケットだよ！｣
自室の前に置いた机、そこに掛けた、Aちゃんマーケットと書かれた張り紙。
つい先日、お金が欲しいと思い立ったのが事の始まり。
私は普段からお金を沢山使う訳でもないし、でもこんな仕事でばかすかお金は入ってくるし。
ていうか、働いた分以外のお金もたまに振り込まれるし。
お金に困っているわけじゃないんだけど、どうしても欲しいブランド物を見つけたのだ。
貯金を崩せば簡単に手に入るんだけど、あれに手をつけるよりいらんものを売ってやれ！と思って、質屋に入れれるものは既に出てきたんだけど。
｢この間売りに行ってなかった？三途パシってたじゃん｣
｢あはは、人聞き悪いな、ついでに送って貰ったの！｣
机の上にさらに準備しながら話していると、音を聞き付けたココくんや三途が来て、暇かよってツッコミたくなった。
言わなかったけど。怒られるから。
｢売れねぇものってなんだよ｣
｢ココくん！よくぞ聞いてくれた！！｣
多分満面の笑みでそう答えて、じゃん！とダンボールを開けてあげる。
そしてココくんに速攻閉められた。
｢はやっ！｣
｢おい閉じんなもっかい見せろ｣
｢おま、A！こんなもん売らずに捨てろ！｣
｢コ、ココくん酷い！私が大切に使ってきた下着だよ？！｣
｢貞操観念拾ってこい！｣
え？！って驚く私に、お前そんなに金困ってた？と真顔で聞いてくる竜ちゃん。
お気づきのとおり、ダンボールの中身は私の下着やら部屋着やら、使わなくなったおもちゃだ。
あ、おもちゃっていうのは、トランプとかね。
｢いや、だって、捨てるのもったいないかなって。可愛いし。
捨てるより買ってくれる人に売った方がいいかなって｣
｢金やるから捨ててこい･･･｣
｢いや、売れないならお金はいらないんだけど｣
おま、まじ、問題児め･･･、なんて頭を抱えているココくんの後ろでダンボールを漁っている三人衆。
ココくんによってダンボールは返されたけど、捨てる時にいくつか無くなってることに気がついて、後日お金を請求し、欲しいものは買えました。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 941人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - カルピスの原液さん» コメントありがとうございます〜！なんだかんだ優しい反社が理想です笑ありがとうございます、今後もよろしくお願いしますー！ (2023年4月26日 17時) (
レス) id: bc1f8927b1 (このIDを非表示/違反報告)
カルピスの原液(プロフ) - すごい面白いです！ みんなツンデレでかわいーなと思いました！ 応援してます！更新頑張ってください！ (2023年4月25日 15時) (レス) @page17 id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキーだお☆(プロフ) - はなさん» 今回も夢主ちゃんのおバカなところ？がとっても可愛いです！！これからも見ますので頑張ってください〜 (2022年9月11日 6時) (レス) @page14 id: 156bbcf58c (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ミッキーだお☆さん» ありがとうございますー！！全然更新進んでいないのに、そんな、とても嬉しいです😭これからもぜひよろしくお願いしますー！ (2022年9月10日 17時) (レス) id: 544f54aa0d (このIDを非表示/違反報告)
ミッキーだお☆(プロフ) - 初コメ失礼致します！！この作品面白すぎます！！もう控えめに言って好きです！！次の更新楽しみにしてます！！無理をせずに頑張ってください！おこがましくてすみません💦 (2022年9月4日 18時) (レス) @page13 id: 156bbcf58c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はな
| 作成日時：2022年3月4日 0時
