あなたと恋愛させてください 【灰谷蘭】

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いつだって、そう。















外を歩いていたら、蘭ちゃんが女の人とデートしてるところを見た事なんて何回もある。






蘭ちゃんと竜ちゃんに会いに行ったら女の子たちと遊んでたりね。










そんなの、何回だってあった。













その度に傷ついて、傷ついてないふりをして。













どうしてここにくるまで、諦めないでいられたんだろう。














どうしても、蘭ちゃんと恋愛したかったんだよな。








今だってその気持ちは、変わってないんだけど。















諦める努力を始めただけ偉い。


















仕事帰り、蘭ちゃんとの昔のことなんか思い出しながら歩いていると、後ろから足音がした。

















特に気にはならなかったけど、この道を通る人はそんなにいないのに、とは思った。








竜ちゃんには物騒だから通るなって言われた道だけど、近道なんだよな。

















･･･あぁでも。





足音のことなんか気にせず蘭ちゃんとの思い出をまた思い出す。
















いっつも、どこにでも、駆けつけてくれたんだよな。











蘭ちゃんは、親と喧嘩して泣いている私を見て笑うけど、絶対に私が泣き止むまでそばに居てくれた。







男の子にふざけていじられている時も、ちょっとやりすぎるけど絶対助けに来てくれた。






どこにいたって私を見つけれくれたし、笑っていてくれた。



















嫌だと、思った時はすっごく辛いけど、きっと数でいえば、幸せだった時間の方が多い。












だからだろうな、蘭ちゃんとの恋愛を、望み続けてきたのは。



















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