検索窓
今日:16 hit、昨日:15 hit、合計:174,027 hit

9. ページ9












「・・・いらっしゃい」





「いつ上がる」










今日は春千夜の相手しかしないから、と店に断りを入れて休憩室にいた私を迎えに来た春千夜。










何を考えているのか分からない表情で、私の長い髪をすくった。





髪が揺れてくすぐったい。








くすぐったい、と身をよじった私を、春千夜はフッ、と鼻で笑う。











「お酒飲んでいかないの?」




「早く抱かせろ」




「お薬してない?」




「してねぇよ」










お前が嫌だっつったんだろうが、額に青筋を立てながら私を睨みつける春千夜にはいはい、と返事をした。













化粧は直すほど崩れてない。










春千夜を待っている間にお酒も程よく回っていたから特に何も問題は無い。








行く?と笑った私に、手を差し出す春千夜。







私はその手を取って、休憩室の椅子から立ち上がって春千夜の隣を歩く。














見た目は悪くない。




自覚はある。








多分、蘭が気に入る見た目でなかったら、あの時私は蘭に拾われてない。
















店の中が少しざわついているのを無視して、帰るね、と伝える。















アジトまでは少しある。








春千夜の部下の運転する車に乗って、いやらしく腰を撫でる春千夜に笑いかけた。










「待ちきれないの?」




「俺を焦らそうとする女なんておめぇだけだぞ」




「された事ないの?」




「ンなめんどくせぇ女こっちから願い下げだっつーの」










私のことは待ってくれるんだ、と思って、笑ってから、蘭の言葉を思い出す。








ここで思い出すとそれは確かに、まるで私達がそういう関係であるようにも見える。









内容は、あんまりだけど。



















10.→←8.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (281 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
695人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はな(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます!いい終わりだと思っていただけたなら嬉しいです! (2022年2月24日 22時) (レス) @page20 id: ac72e0904e (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あー!遂に赤ちゃんが!!いい終わりですね! (2022年2月24日 18時) (レス) @page50 id: a6d9d88fcf (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ゆさん» コメントありがとうございます!また、完結までお付き合い頂きありがとうございました!こちらこそ、お読み下さりありがとうございました!今後ともよろしくお願いします! (2022年2月17日 20時) (レス) id: ac72e0904e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます。一時はどうなることかっ…とヒヤヒヤハラハラしましたが!春千夜くんと夢主ちゃんが無事結ばれて本当によかったです!!この度も素敵な作品ありがとうございました。引き続き蘭ちゃんの作品と合わせて更新楽しみにおまちしております! (2022年2月17日 18時) (レス) @page47 id: 1f3bc36824 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 甲賀忍者さん» きゃー!コメントありがとうございます!!じゃんじゃん惚れちゃってください!ありがとうございます! (2022年2月15日 21時) (レス) @page21 id: ac72e0904e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はな | 作成日時:2022年2月14日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。