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25. ページ25










次に目が覚めたのは、ランにぃが動く気配がしたから。


スッと目が覚めて、名前を呼んでみる。




私の横で起き上がったランにぃが、私に視線を渡す。

ん?って声を出して私の頭の上に手が乗る。


心地いいその動きに思わず口角が上がる。








「起きる?」





「まだ寝てたいなら寝ていーよ」





「ランにぃと起きる」








2人でもう1度寝るのもありだなって思ったけど、せっかくだからランにぃとの記憶を増やしたい。


グッと伸びて、起き上がる。




ランにぃとリビングに行けば、リンにぃはいなくて、仕事かなって。





2人でお水を飲んでから、洗顔、歯磨き、髪をとかして、朝の準備。


無駄に伸びきった髪の毛は、ランにぃが綺麗に結んでくれた。








「この間拾ってくれた時」





「ん?」








ランにぃが私にココアを渡しながら聞き返す。


一口、温かいそれを飲んで、ランにぃをちらっと見る。








「ご飯作ってとか、掃除してとか、言ってたけど、することないよね」








あの日、2人は既にご飯を食べてたらしいし、部屋は誰が掃除してるのかいつだって綺麗。



どうして?って、ランにぃを見上げてみる。



ランにぃは香ばしい匂いのするコーヒーを一口。

ふぅ、って、一息。








「お礼言わねぇと来なそうだったもんお前」








確かに、酔ってそうだなとか思って断ろうとしてた記憶がちらり。


酔ってたって、これからは拾われれば来ちゃうだろうな、って、ため息。



まだ3回目、されど3回目。


私は完全に、ランとリンが本名かどうかも定かでない2人に心を許してしまってる自覚がある。









「朝ご飯、私作る?」





「それ、お礼カウント?」





「・・・ランにぃがそう思わないなら、違う」










そうだと言えば、お礼は少しずつ消える。

返すものは減る。





会える可能性も。












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☆真菜*(プロフ) - ありがとうございます! (2023年3月28日 18時) (レス) id: af29f1e969 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ☆真菜*さん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです!ぜひぜひお好きなようにお願いします〜!ありがとうございます〜! (2023年3月28日 18時) (レス) id: bc1f8927b1 (このIDを非表示/違反報告)
☆真菜*(プロフ) - 素晴らしい作品を見つけてしまった!どうか私の小説の方でるるさんを宣伝(紹介)してもよろしいでしょうか!!!! (2023年3月28日 9時) (レス) id: af29f1e969 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ミルねこさん» コメントありがとうございますー!とっても嬉しいです!今後もよろしくお願いしますー! (2023年3月17日 16時) (レス) id: bc1f8927b1 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - うっ……神作品を見つけてしまった…!夢主ちゃんに感情移入し過ぎで涙腺ヤバいです……!!蘭ちゃぁぁ〜ん!!早く連れ出してぇ!!続き、楽しみにしてます!! (2023年3月16日 21時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るる | 作成日時:2023年3月2日 0時

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