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「泡、すご」
「・・・ほんとに一緒に入んのかよ」
お風呂だぁって、脱衣所に向かえば、ランお兄さんがリンお兄さんを引き連れて着いてきて、いつの間にか裸の付き合いになった私たち。
先に洗っていいって言うから頭を洗おうとしたら、私の使うシャンプーの量を見てランお兄さんとリンお兄さん2人して頭を洗ってくれた。優しい。
体も洗おうとするランお兄さんをリンお兄さんが止めて、別にいいよーなんて言いながら1人で洗った。
泡風呂に浸かって、後ろで軽くランお兄さんがお団子にしてくれた髪を触る。
人に髪を結んでもらったのなんて初めてで、ちょっと嬉しかったり。
私の次にランお兄さんが湯船に入ってきて、どっこいしょって、私を抱え込むように座る。
一気にお湯の水位が上がって、きゃーって笑っちゃう私は、今だけ少し幼くなれる。
「・・・ランお兄さん体かったぁ」
「惚れる?」
「すっっごいと思う」
「分かってんじゃん。ランお兄さんって呼びにくくない?」
「・・・ランにぃ?」
「可愛いじゃん」
暖かいお風呂の中、ランにぃとキャッキャしてれば、俺ここに入んの?なんて言いながら髪の毛を結ぶリンにぃ。
ちょっと嫌そうな顔してるけど、なんだかんだ入ってきて、お湯がドバっと湯船から出ていった。
「3人で入れるってすごいねぇ」
「お前ちいせぇからな」
「・・・小さくないもん」
「胸の話じゃねぇわ。いや胸もちっせぇけど」
「あー、もう、許さない・・・」
「じゃあ泊めてやんねぇ」
「うっそ」
「兄貴もAもテンション高ぇ・・・」
「リンにぃも上げてこ」
「JKうぜぇ・・・」
私の人生で初めての、優しい2人との出会い。
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☆真菜*(プロフ) - ありがとうございます! (2023年3月28日 18時) (レス) id: af29f1e969 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ☆真菜*さん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです!ぜひぜひお好きなようにお願いします〜!ありがとうございます〜! (2023年3月28日 18時) (レス) id: bc1f8927b1 (このIDを非表示/違反報告)
☆真菜*(プロフ) - 素晴らしい作品を見つけてしまった!どうか私の小説の方でるるさんを宣伝(紹介)してもよろしいでしょうか!!!! (2023年3月28日 9時) (レス) id: af29f1e969 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ミルねこさん» コメントありがとうございますー!とっても嬉しいです!今後もよろしくお願いしますー! (2023年3月17日 16時) (レス) id: bc1f8927b1 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - うっ……神作品を見つけてしまった…!夢主ちゃんに感情移入し過ぎで涙腺ヤバいです……!!蘭ちゃぁぁ〜ん!!早く連れ出してぇ!!続き、楽しみにしてます!! (2023年3月16日 21時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るる | 作成日時:2023年3月2日 0時