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適当に座って、自室だろう部屋に案内されて、さっさとどっかに行ったお兄さん。
・・・すごいところに来てしまった。
億ションだと有名な高層マンションで、かつ、最上階で、大きすぎる部屋。
ベッドはもちろんみるからにふかふかで、嬉しい気持ち半分、何をされるんだろうなんて不安半分。
制服のスカートを少し捲って、太ももについた大きなアザと小さな赤を見て、これよりはマシであれと願う。
言われた通りどこかに座ろうとベッドサイド、端の方によって座ってみる。
男の人の部屋なのに、いい匂いがする。
並べられた香水も、アクセサリーも見たことあるものからないものまで高そうで、何にも触れられない。
並べられたCDだとか、無駄なものがない、でも生活感のある部屋をちらちら見ていれば、お兄さんが戻ってくる。
ガチャっと開くドアに肩がビクついて、ここが自分の家じゃないことにハッとする。
「お茶飲む?」
「え、いや、」
「いらねぇの?」
「・・・いただきます」
お兄さんの手にはお酒とお茶の入ったコップ。
なにか入れられてるかも、なんて思ったけど、飲まない選択肢はない。
だってめっちゃ見られてるし。
1口、飲み込んだのを見て、満足そうなお兄さんが、何も読めない。
なにか話すこと、なんて無駄な気をつかっていれば、先に口を開いたのはお兄さん。
「いっつも誰かに拾われてんの?」
「・・・たまに」
「ふーん」
深いことは聞いてこない。
面白がってるのかな、この人。
それならそれで、別にいいけど。
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☆真菜*(プロフ) - ありがとうございます! (2023年3月28日 18時) (レス) id: af29f1e969 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ☆真菜*さん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです!ぜひぜひお好きなようにお願いします〜!ありがとうございます〜! (2023年3月28日 18時) (レス) id: bc1f8927b1 (このIDを非表示/違反報告)
☆真菜*(プロフ) - 素晴らしい作品を見つけてしまった!どうか私の小説の方でるるさんを宣伝(紹介)してもよろしいでしょうか!!!! (2023年3月28日 9時) (レス) id: af29f1e969 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ミルねこさん» コメントありがとうございますー!とっても嬉しいです!今後もよろしくお願いしますー! (2023年3月17日 16時) (レス) id: bc1f8927b1 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - うっ……神作品を見つけてしまった…!夢主ちゃんに感情移入し過ぎで涙腺ヤバいです……!!蘭ちゃぁぁ〜ん!!早く連れ出してぇ!!続き、楽しみにしてます!! (2023年3月16日 21時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るる | 作成日時:2023年3月2日 0時