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｢･･･俺今日、ヤク、したっけ？本物？｣
｢春千夜さ、春千夜さん･･･っ｣
｢はっ、ぶっさいく｣
眉を下げて笑う春千夜さんは、偽物だったら綺麗な部分しか見えねぇよななんて、変な確かめ方をして、私を抱き上げて、小さく、会いたかった、って。
なんでこんなに離れ離れになってしまっていたのか、なんでこんなに、泣くくらい、大好きな人と別れてしまったのか、そんなことも全部忘れて、本能のまま、求めて、求めて、泣いた。
｢なんで、こんなとこいんの、お前｣
｢あ、蘭さんと竜胆さんが、｣
｢あぁ？･･･はぁ、まぁいいや。
･･･ほんとに、出てくと思わねぇだろ｣
ごめんなさいと、謝ろうか、出てくって言ったもんと怒ろうか迷って、口を開こうとした私の前に、違うよなって自嘲気味に笑う春千夜さんが声を発した。
｢出てくって、お前が言ったのに、ちゃんと俺に伝えたのに、大丈夫とか、お前は出ていかないとか勝手にお前の優しさに漬け込んで手放したのは、俺だよな｣
ごめん、って、私の方に頭を預けて、聞いた事のないような弱々しい声でそう言った。
私は、胸が苦しくなって、辛くて、止まりかけた涙がまた、私の、春千夜さんを見る視界の邪魔をする。
｢強いって、思い込んじまった。
何したって怒られねぇから、まだ大丈夫って、お前が不安がってることなんて、とっくに気づいてたのにな｣
全部教えるから、俺の話を聞いて欲しいって、春千夜さんはそう言った。
それから、でも、と言葉を繋げた。
｢聞いたら、お前は、逃げられなくなる。
普通の幸せとか、普通の家族とか、俺はお前にやれねぇし、俺はお前に、そうやって生きて欲しい。いつかお前を手放す必要があることも、分かってたんだよな｣
春千夜さんは、私から1歩離れて、笑って聞いた。
俺から、今のうちに逃げてくれね？って。
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@じゅら - 主さんの作品では多分初コメです！失礼します！前からお気に入り登録をしていて、これで読み返すの3回目ぐらいです笑 でも何回読み直してもやっぱ神です！最後の春ちゃんが「こら、体拭けクソ」って所が好きです！これからも頑張って下さい (12月7日 23時) (
レス) @page47 id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 読み終わりました！最初ドキドキしてたけど，やっぱ神作だった…作者様ありがとう！！ (11月29日 6時) (レス) @page48 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
3-114 36(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！読めるようになりました！最高です！ (2022年9月26日 1時) (レス) id: 4e0064ee9d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 3-114 36さん» 報告ありがとうございますー！こちらのミスで見られなくなってました。すみません。今は見れると思いますので、ぜひ呼んでやってください！ (2022年9月25日 18時) (レス) id: 544f54aa0d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ワンロボさん» コメントありがとうございます！！谷口先生はボコボコです♡最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2022年9月25日 18時) (レス) id: 544f54aa0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2022年3月18日 16時
