要するに俺、社長。 ページ6
影山に清めた塩(食用可)を渡した後、お礼に緑茶を一杯頂いた。
味の感じからしてスーパーに売ってるちょっとお高めのやつだ。
霊幻の奴、妙なところに粋なはからいがあるからな。
きっと、ちょっとした茶好きからもいい金もらってるに違いない。
あちっ……あーおいし。
「あの、聞きたいことがあるんですけど」
俺が茶でほっこりしていると、影山が右手を挙げて質問をしてきた。
こういう時に手を挙げるのはやはり生徒としての性なのだろうか。
俺にもこんな時があったっけか…………ん？
よく考えたら俺、授業中寝てたな。
まあそれも生徒の性としておくか。
……で、なんだったかな。
「神主さんって、普段は何されてるんですか？」
「ん？ んーとな……その前に言っとくけど。
実は神主さんという職は存在しない」
「え？」
「正確に言うと俺は宮司。簡単に言うと神社の社長さんだ。
他にも副社長とか部長とかそんな感じの役職はあるんだけど
俺んとこは働いてるのが俺だけだから、宮司さんしか居ないわけだ」
「……？？」
「…難しいか？」
「す、すみません……」
「いや、いいよ。普通はそんなもんだって。
悪かった、今まで通り神主さんでいいよ。そっちのほうが有名だしな」
俺も親父から教えられた時は何言ってんのかさっぱりで
何言ってんだこいつ的な視線を送ってらしいからな。
こうやって人は学んでくんだなあ、うんうん。
「あの、それで…お仕事は」
「毎日のお掃除、祈祷、物販、たまにお祓い、まれに行事」
「……え、えっと」
「………簡単に言うと暇！」
「…なるほど！」
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雨散々(プロフ) - マスヲさん» コメントありがとうございます。私の作品で笑っていただけて何よりです。これからも笑いをとれるように頑張ります(笑) (2017年2月4日 10時) (
レス) id: 2f2c9aedea (このIDを非表示/違反報告)
マスヲ(プロフ) - コメント失礼します。めちゃくちゃ面白かったです！！久々に笑いました(^^)更新頑張ってください！ (2017年2月3日 22時) (レス) id: f55d281746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨散々 | 作成日時：2017年1月20日 19時
