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雷耐性ゼロ ページ34

その後は大した事件もなく、霊幻の会話術で何とかなっていた。
と言っても多少は俺がこっそり祓ってたわけだが……。
ぱっと見は霊幻が祓ってるように見えるし、霊幻のおかげってことで。
俺はたこ焼きと玉菜が手に入って満足してるしいいよね。

さーっと、細かい砂が流れるような軽い音が外から聞こえる。
窓から覗いてみると目に見えるぐらいの小雨が降り注いでいた。
あ、傘持ってきてないよ俺。
……癪だが霊幻に借りるか。風邪ひくよりはましだよな。


「……そういえば、影山は?」
「え? あー、最近部活に入ったらしくてな。モテたいんだとよ
 部活入ったぐらいでモテるなら俺だって今頃……」

ぶつぶつと文句を垂れ始めた霊幻を適当に無視して
なんとなく窓を開け、雨音を聞きながら雲の様子を見る。
うっわー、西の雲厚い……。本降り確定だな。

「おい、雨入ってくるだろ。窓開けんな」
「あ、悪い」

窓を閉めると外が一瞬激しく光る。
それから2秒経ったか経ってないか……爆発音のようなものが鳴り響いた。

「うおっ、すげえな。音の感じからして結構近くに……
 なにしてんのお前」


「いやその……。
 雷ってどうも苦手で」

腰を抜かした。
今日、最高に格好悪い瞬間だと思う。
この歳になって腰抜かすとか、不覚。

というか何でこういう時に限って霊幻真顔なんだよ。
逆に恥ずかしいわ、いっそ笑ってくれ。
俺は顔に熱が溜まるのを感じながら立ち上がり、
それを誤魔化すように熱々の茶を入れて一気に飲み干した。



「あっつ! ……美味しい」

お掃除お掃除楽しいな→←カタカナ回避は漢字が最適



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雨散々(プロフ) - マスヲさん» コメントありがとうございます。私の作品で笑っていただけて何よりです。これからも笑いをとれるように頑張ります(笑) (2017年2月4日 10時) (レス) id: 2f2c9aedea (このIDを非表示/違反報告)
マスヲ(プロフ) - コメント失礼します。めちゃくちゃ面白かったです!!久々に笑いました(^^)更新頑張ってください! (2017年2月3日 22時) (レス) id: f55d281746 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨散々 | 作成日時:2017年1月20日 19時

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