大型魔法瓶（ポット）ぎわの相談 ページ27
依頼人の背後に、悪霊が大量発生しております。ご注意ください。
……いや、ご注意とかいう問題じゃない。
霊が霊を呼び次々と依頼人の背後が邪気で満ちていく。
しかし彼女には見えていないのだろうか
悩みなど一切なさそうな笑顔で
黒く長い髪をなびかせながらこちらに挨拶をしてくる。
「依頼していた安本(やすもと)です〜。
霊とか見えるって聞いたんですけど」
「お伺いしております〜！
ささ、立ち話もなんですから、どうぞおかけください。
あっ、お茶いれますね」
「ありがとうございます〜」
茶を淹れると言って椅子から立ち上がる霊幻。
超高速で大型魔法瓶に近づき、傍にいる俺に小さな声で話しかけてくる。
「おい、あれ何だ？ めちゃめちゃ憑いてるじゃねーか」
「ああ、お前悪霊は見えるんだっけか。
相当な引き寄せ体質なのかも……祓ったほうがいいぞあれは」
「お、おう。俺も思ってた。
(こいつが言うって相当だな……)」
茶を淹れた霊幻は額に汗を浮かばせながら
「お待たせしました」といって依頼人……安本さんの真正面に座った。
あくまで俺は「霊的な助言」をするだけだからもう何もすることはない。
……と言いたいところだがこうなれば別だ。
霊幻が色々やってる間に消すか。
「……？」
安本さんの居る方向から強く鋭い視線を感じる。
彼女かと思ったが、変わらぬ笑顔で霊幻に話しかけているあたり違うだろう。
……あっ、悪霊と目が合った。
ニヤリと怪しげな笑みを向けられる。
さっきの視線はあれだったのか。
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雨散々(プロフ) - マスヲさん» コメントありがとうございます。私の作品で笑っていただけて何よりです。これからも笑いをとれるように頑張ります(笑) (2017年2月4日 10時) (
レス) id: 2f2c9aedea (このIDを非表示/違反報告)
マスヲ(プロフ) - コメント失礼します。めちゃくちゃ面白かったです！！久々に笑いました(^^)更新頑張ってください！ (2017年2月3日 22時) (レス) id: f55d281746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨散々 | 作成日時：2017年1月20日 19時
