【モブサイコ100】霊能友達（仮）

今日は玉菜（キャベツ）が安い ページ24

朝の緑茶を楽しみながら、テレビを眺める。
今日は大気が荒れるので注意とのことだ。
えー……今日は玉菜が安い日なのに。
でも雨降るなら諦めようかな、濡れるの嫌だし。
あ、でも参道の掃除があるからどの道濡れるか。
やっぱ行こうっと。


緑茶を飲み終わったころ、近くで人の気配を感じた。
客か？ いつもの爺さんたちはもう既に４時頃に来ていたし……誰だろ。

「よっこらせ」

立ち上がって表に出てみるとそこに居たのは昨日の不良たち。
俺を見つけたのか、輝いた瞳でこちらに手を振ってくる。
ああこれ、完全に懐かれた。
登校途中、たまたま見かけたので寄ってみたそうだ。
お守りでも買っていくかと冗談半分に言ってみたら「買います！」と即答された。
なんか騙してるみたいで嫌なんだけど……。

学業成就のお守りを買っていった不良たち。
ちゃんと今後のことを考えてて偉いね、感心するわ。



『チリーン…チリーン…』
不良たちを見送っていると懐から例の音が鳴る。
なんだなんだ、また霊幻か。
最近霊幻としか連絡取ってない気がするんだが……気のせいか？

「もしもしー」
『おう、芦屋。今日暇かー？』
「俺ほとんどの日が暇だけど……で、何？」
『じゃあちょっと来てくれ。今日は依頼たくさん入ってんだけど
　モブが部活に入ったみたいで、最近来るのが遅いんだよ』
「……俺が従業員じゃないの知ってるよね」

『昼飯奢ってやるよ』
「１０分で行くわ、昼飯たこ焼きでよろしく」

黒酢中は紫色のブレザー→←もう不良やめたら？

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