倒れている二人も一応超能力者 ページ7
案の定、男たちはあっという間に撃退されていた。
縄を持ってきたら全員ぶっ倒れてたもんだから驚く。
縞馬男を縄で縛り上げたあと、情報を聞き出そうとしたが
なかなか口を割らないので仕方な〜く現在拷問中。
密裏さんの目覚まし用に使ったバケツに再び水をたっぷり入れて、
縄でぐるぐる巻きの縞馬男の真下に設置。
そうしたら超能力を使ってバケツに顔を突っ込ませる、ちょっと優しい拷問。
それを２、３回繰り返したところでかなりの情報を提供してくれた。
が、花沢は納得いかないらしく、まだ拷問を続けている。
中学生とは思えない鬼畜っぷりだ。
「どうする？ 次何も言わなかったら氷入れる？」
のりのりで氷を用意し始める俺も鬼畜だと言われそうだが。
すると、苦しそうな縞馬男の顔を見て、影山が口を開く。
「苦しそう……一旦休ませて、水でも飲ませた方がいいんじゃ……？」
「君もなかなか天然な鬼畜だな……。
いいんだよ、外道には優しくしなくても」
「それにしてはあの下っ端っぽいのは尻叩きだけでよかったんだね」
俺はうつ伏せで気絶している二人の男を指差しながら言う。
「まあ、何も知らなさそうだったし、それに……」
「？ どうした、俺の顔見て」
「いや、何でも……。
(言葉責めをしてた自覚はないのか……)」
花沢は分かってないのかと言わんばかりの顔をして、言葉を濁した。
何だ、俺変なことしたかな。
「それにしても、なかなか口を割らないなあ。
さすがは『傷』と呼ばれる幹部なだけはある。
ボスに逆らって傷を負いつつも、その実力を認められ
幹部の位を得た者たち。
その傷の一人である誇山(こやま)を退けた子供の情報を
いち早く聞きつけてやってきたお前、寺蛇(てらだ)が
逆に捕まって拷問を受けているというこの状況に危機感を感じているなら、
早めに持っている情報を全部出した方がいいぞ」
バケツに顔を突っ込ませながら淡々と話す花沢。
まさに鬼畜。
「うぶふぁっ！ 吐いてる吐いてる！
今言った台詞、全部俺が吐いた情報でしょうが！？」
「うん、アジトの位置も、この人が知ってる限りの構成員の名前と能力も、
他にも色々と聞き出せたよ」
「情報提供あざーっす」
「い〜や、こんな簡単に秘密を吐くなんて信じられない」
「よし、じゃあ氷入れるか。
安心しろ、毛布ならいっぱいあるからな」
「(俺どうしたらいいの？)」
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雨散々(プロフ) - 椿さん» 大変申し訳ありませんでした。即刻訂正させていただきました。丁寧なご指摘本当にありがとうございます。 (2017年4月9日 11時) (
レス) id: eca17ac586 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - コメント失礼します。実在する人物、小説、漫画、アニメなどのキャラクターを使用した作品なので、オリジナルフラグを外してください。違反とみなされ通報される可能性もありますよ。 (2017年4月9日 10時) (レス) id: 70ed70658f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨散々 | 作成日時：2017年4月8日 17時
