悲報:ガスマスク、ガスマスクじゃなくなる。 ページ25
「おーい、まだ意識はあるかなー?」
まだ土煙がおさまらないまま、ガスマスクの声が聞こえる。
「君がどんなに強い超能力者でも、優れた超能力者とは言えないね。
なぜなら支配欲がないから。
そんなに強いのに無名なのは、力を隠して生きているからでしょ?」
いやまあ、隠すも何も超能力ねえからなそいつは。
だんだんと煙は薄れ、仰向けになった霊幻の上に馬乗りになるガスマスクが見えた。
霊幻の評価を終えると、うっとりとした言い方に変わる。
「私は違う! 常に向上心を持ってる。
もっと上に行きたい、世界中をこの手で」
「どけ。上乗ったまま喋んじゃねーよ」
が、下敷きになっている霊幻の文句に遮られた。
「! なんて密度のエネルギーバリア!?
そうか、さっき黒玉が破裂したのは
巻き込もうとしたエネルギーが大きすぎて容量を超えたんだ……」
霊幻は「ありえない」と驚きを隠せないガスマスクの頭をわし掴み、立ち上がる。
「それとだな、人と話すときはガスマスクを外しなさい。
そいやっ」
おかんのような事を言いながら、そのままぶん投げた。
掛け声とともにガスマスクが壁を破壊しながらすっ飛んでいく。
マスク越しでしか話せない人もいるんだからそっとしてあげなさい。
「すっぽ抜けた……っつーかなんだこの力」
……あ、霊幻がガスマスク部分もぎ取ったからもうあいつガスマスクじゃねえな。
なんて呼ぼう。
影山の方によそ見をする霊幻に、折れた刀身を振り回す眼鏡ヤクザ。
全部ばりあ的な何かに弾かれてるけど。
まともな社会を生きてきたやつがみんなまともと思うなよ→←テラパワーアップ霊幻
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雨散々(プロフ) - 椿さん» 大変申し訳ありませんでした。即刻訂正させていただきました。丁寧なご指摘本当にありがとうございます。 (2017年4月9日 11時) (レス) id: eca17ac586 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - コメント失礼します。実在する人物、小説、漫画、アニメなどのキャラクターを使用した作品なので、オリジナルフラグを外してください。違反とみなされ通報される可能性もありますよ。 (2017年4月9日 10時) (レス) id: 70ed70658f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨散々 | 作成日時:2017年4月8日 17時