テラパワーアップ霊幻 ページ24
その後、影山から力を授かった霊幻が眼鏡ヤクザの刀を遠慮なくへし折ったり、
きゃんでぃちゃんとかいう霊をぶん殴って除霊したり、
分身ハゲの分身を手で簡単に払ったり。
いつもの霊幻からは想像もできないほど頼り甲斐のあるところを見せる。
「なんてことだ……。
まだこんな実力者が世の中には存在するのか……
消さなければ。世界征服の邪魔立てをされては困る！」
ガスマスクみたいな覆面の人がたじろぎながら呟いた。
世界征服しようとする人って本気でいたのか……面白いけど、どん引きだぜ。
超能力を手品だと勘違いしている霊幻は、種明かしをしてやると言わんばかりに挑発し、
「出してみろよ、さっきの黒い玉」と軽い口調で相手に歩み寄る。
それに答えるように、ガスマスクが黒い玉を複数出してきた。
が、霊幻は「シャボン玉か？」と言いながらそれを素手で左右に弾いていく。
弾かれた黒い玉は小さな花火が打ち上げられるように、次々と破裂していった。
今の霊幻は、調子が良くて調子にのってる時の顔をしてる。
まあ多分霊幻とつるんでない奴には調子に乗ってる時との見分けつかんだろうけど。
黒い玉を弾き飛ばされたのが予想外だったのか慌てふためいたガスマスク。
関係ないけどあいつ男なのかな、女なのかな。
「私も体を張るしかないね」
そいつは何かを決意したように呟いた。
それから「500Kgタックル」と言いながら霊幻に猛突進して、二人して壁を突き破る。
土煙でよく見えなかったが「1ｔパンチ」という声からするに、殴られたんだろう。
気づくと霊幻の体は天高く浮き、それを追いかけるようにガスマスクも飛んでいた。
上を見上げていると、今度は二人で勢いよく落ちてくる。
「う……ぇほっ、ごほっ」
激しい衝撃音とともに霊幻の体は叩きつけられ、大量の土煙がまう。
こっちまで届いたようで、少しむせた。
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雨散々(プロフ) - 椿さん» 大変申し訳ありませんでした。即刻訂正させていただきました。丁寧なご指摘本当にありがとうございます。 (2017年4月9日 11時) (
レス) id: eca17ac586 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - コメント失礼します。実在する人物、小説、漫画、アニメなどのキャラクターを使用した作品なので、オリジナルフラグを外してください。違反とみなされ通報される可能性もありますよ。 (2017年4月9日 10時) (レス) id: 70ed70658f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨散々 | 作成日時：2017年4月8日 17時
