爪と機密と精密機械 ページ3
えくぼくんの案内通りに、その施設とやらに足を運んだ俺たちだが……。
「うわっ……。こりゃあひでえなぁ、一般人相手に……」
そこでは、何のために使うのか全く分からない巨大な壊れた機械を中心に、
白衣を着た研究員のような人たちが散らばるように倒れていた。
花沢がその中の一人の意識を確認し、気絶しているだけで死んではいないという。
こいつらがその爪ってやつに情報を渡したのか、
それとも爪が自主的に調べたのかは知らないが、どっちみち爪が脅威であることに変わりはない。
「にしてもデカい機械だなー。これ作るのにどれくらい金かけたんだろう……」
俺はそれをぺしぺしと叩きながら言う。
昔からこういう珍しい物には興味深々な俺は、壊れた物でも隅々まで調べたくなる。
メキッ
「…………さーて、こいつらの上司的なやつ探そうぜ」
「おぉい、今何か壊さなかったか？」
機械から発せられた歪な音にえくぼくんが反応し、
その機械を指さして一筋の汗を垂らしながら俺を見る。
「何言ってんのえくぼくん。これ元々壊れてるから」
「いやだってお前……メキッて言ったぞ」
「……機械は好きだがそれを上手く扱えるとは言ってない」
「開き直るなよ」
大きな機械の真ん前で漫才をやっていると、
いつの間にか上の階に行っていた花沢が上司らしい人物を見つけたという。
俺とえくぼくんはちらりと目を合わせ、同時に機械から離れて上の階に向かった。
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雨散々(プロフ) - 椿さん» 大変申し訳ありませんでした。即刻訂正させていただきました。丁寧なご指摘本当にありがとうございます。 (2017年4月9日 11時) (
レス) id: eca17ac586 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - コメント失礼します。実在する人物、小説、漫画、アニメなどのキャラクターを使用した作品なので、オリジナルフラグを外してください。違反とみなされ通報される可能性もありますよ。 (2017年4月9日 10時) (レス) id: 70ed70658f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨散々 | 作成日時：2017年4月8日 17時
