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超能力で社会貢献……どうかな? ページ2

「やばい超能力者が結託した組織、ツメ。
 革命を起こし、世界転覆を目論んでいる。
 その組織力は群を抜いていて、100人以上の超能力者を有している」

「ウソだろ……!?」
「100人……!?」

まじかよ、怖いなそれ。
そこら中の人間が瓦礫とかどかせられるってこと?
社会に貢献してほしいぐらいだな。

花沢が言うに、人工で超能力者を生み出せるのはツメだけ。
まだ若い子供も洗脳して兵隊にしようとしてるらしい。
兵隊じゃなくて別の何かに使えると思わなかったのか?
それとも悪の組織的な何かをしたかったのか。
どっちに転んでも頭の固い人か、いい年こいて恥ずかしいことする人でしかないんだけど。


「僕らナチュラルより力は劣るが、なめてかかると数で簡単に潰されるよ」
「お前詳しいな」
「以前僕をさらおうとした組織の奴に聞いたからね。
 そいつは念入りに懲らしめておいたよ」
「……なんにしても奴はやばい世界の人間だったんだなぁ〜。
 シゲオ、お前下手したら殺されてたぞ?」

安心したような顔をするえくぼくんに対して影山の顔は険しくなっていく。
影山は小さな声で弟がさらわれたんだと呟きながら寝床の布を握りしめ、立ち上がる。
「助けに行く」と、明らかに怒った声で花沢の家から出ていこうとしていた。
その肩を花沢が掴み「死にたいのか」と止めに入るが、
影山は顔をこちらに向けないまま「いや、全然」と答える。

「だったら落ち着けよ」
「勝てると思うから……」

どうやら相当お怒りのようだ。
影山にとっては当たり前なのかもしれないが、
困ったときこそ冷静にってのは大事だと思う。
感情の赴くままにっていうのも嫌いじゃないけどさ。


影山の様子を見た花沢は軽くため息を吐いて、まいったという顔で「分かったよ」と言った。
その声を聞いた影山は、不思議そうに花沢を見やる。

「でもどうして君の弟なのかな?」
「さっぱり分かんない……」

「ああー! そういえば!」

何かを思い出すようにえくぼくんが跳ねる。


「お前らと同類の奴らが集まる研究所があるんだ。
 律も最近そこに通ってた!」

「律が……?」
「そこから情報が漏れたな。
 確かめてみるか……嫌な予感しかしないけど」
「手がかりはそこしかねえからな」

えくぼくんは案内するぜと汗を流しながら言った。

爪と機密と精密機械→←思い思われ、限度が大事



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雨散々(プロフ) - 椿さん» 大変申し訳ありませんでした。即刻訂正させていただきました。丁寧なご指摘本当にありがとうございます。 (2017年4月9日 11時) (レス) id: eca17ac586 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - コメント失礼します。実在する人物、小説、漫画、アニメなどのキャラクターを使用した作品なので、オリジナルフラグを外してください。違反とみなされ通報される可能性もありますよ。 (2017年4月9日 10時) (レス) id: 70ed70658f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨散々 | 作成日時:2017年4月8日 17時

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