＊最終準備＊ ページ43
「まだ組み立てなきゃいけない…あーあとこれ！向こう側にも同じものがもう一つ」
ハンジさんの前には大量の火薬とロープとネット
「一回撃てば引き金が固定され、立体機動装置と同様に巻き取り続ける」
そして特別にハンジさんによって考案された装置をモブリットさんが運んできてくれていた
「すごい…」
「で、砲撃はどうなの？」
一人で感心しているとハンジさんはリヴァイに砲撃が効いているのかを尋ねた
「…セミの小便よりは効いているようだ」
視線をロッド・レイスに向けながらそう言ったリヴァイ
「じゃあ本当にこれ…使うの？」
ハンジさんは最終手段であるこれを使う事に少し抵抗があるようだった
そしてエルヴィン団長によりリヴァイ班は二手に分けられた
リヴァイ達が向こう側の担当になり、私達はこちらでこの大量の火薬を積み上げ優しくネットで包み込む作業に移った
「A、熱風から身を守る為に使う水が下から上がってくるはずだ。取りに行ってくれ」
「了解です」
ハンジさんにそう指示された私は手を止めてすぐにそちらへ向かった
エルヴィン団長がヒストリアと話しているのが少し気になったが、私は急いだ
リフトで持ち上げられた樽の中に入った水と小さな桶
「A副兵長！手伝います！」
私がそれを一気に運ぼうかと馬鹿な事を考えていると、手伝いにきてくれたのはルナだった
「ありがとうルナ。持ち場は大丈夫なの？」
「はい。丁度手が空いたところなので」
一緒に運んでもらいみんなの元へ向かっていると急に熱風がこちらへ向かって吹いてきた
「熱っ…っ！！」
「風向きが…変わった！？」
目も開けられないほどの熱風で私達は一度立止まってしまった
あと少しなのに…っ！！
「おいA！貸せ！」
するとこちらへ戻ってきたリヴァイたち
私とルナから樽と桶を受け取り、代わりに運んでくれた
「ごめんありがとう」
「あぁ、それより急がねぇともうそこまでヤツがきている」
壁上から下を見下ろすと見えたロッド・レイスは壁に顔を擦り付けていた
やっと水を運び終わった時には、ロッド・レイスが壁から顔を出していて住民達はみんなパニック状態だった
駐屯兵団に下がってもらった後、私達はすぐに水を頭から被った
そしてまた二手に分かれて持ち場についたとき、エルヴィン団長は作戦開始の合図として赤い信煙弾を空に向かって撃った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ああ - お気に入り200人突破！おめでとうございます！私はこの小説を読んでいて面白いなーと思います。続きが気になるので最後までしっかりと見ます！ (10月7日 14時) (
レス) @page50 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
兵長大好き女子です！(プロフ) - ゆーkoさん» こんにちは！コメントありがとうございます！！（ ; ; ）バレンタイン編気に入っていただけたようで嬉しいです！お互い体調にはこれからも気をつけましょう(^^)ありがとうございます！ (2021年2月24日 11時) (レス) id: 5923052a3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - こんにちは(^.^)いつも楽しみに愛読してます(〃ω〃)先日のバレンタイン限定のとても良かったです(^^)お身体にお気をつけてお過ごしくださいm(._.)m (2021年2月24日 11時) (レス) id: a1cd8234df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：兵長大好き女子です！ | 作成日時：2021年2月12日 15時
