＊溜め込んだ思い＊ ページ32
男兵士、女兵士の立体機動装置を外し、制服を脱がせた
「…憲兵に変装して検問を抜け、合わせてエレン達が運ばれた場所をあぶり出す…もうこんな事しか思いつかなぁとは…」
冷静に状況判断するリヴァイだったが、少し焦っているようにも見えた
私達はそれくらい追い込まれている
「どの道時間はない。短期決戦に賭けるしかねぇ…」
「そうね…」
「兵長」
するとジャンがリヴァイの目の前に二人の団員証明書を差し出した
そしてそれを受け取ったリヴァイが二人に処遇を伝える為に立ち上がった
その二人はストヘス区憲兵支部所属で、男の方はマルロ・フロイデンベルク二等兵、女の方はヒッチ・ドリス二等兵だった
「…あなた達のせいでストヘス区の住民が100人以上死にました…っ！！」
リヴァイが処遇を言おうとした時、急にヒッチがそう言った
「…あぁ」
リヴァイは短く返事しただけで、ヒッチの次の言葉を待っているようだった
「あなた達は自分が正義の味方のつもりなのかもしれませんが、被害者やその家族は突然地獄に堕とされたんですよ？」
「あぁ、知ってる」
マルロの引き止める声も聞かずに話し続けるヒッチ
ストヘス区での作戦、私は参加できなかったが多数の負傷者や死者が出たのは聞いていた
そのあと片付け、遺体の回収もしてくれたのはこの二人、ストヘス区憲兵支部所属の兵士たちだ
ずっとこの気持ちを抱えていたんだろう
「…あんた達南方訓練兵団所属なんだってね…アニ・レオンハートと同じ。仲良かったの？いや…友達なんていなかったでしょ？アイツ暗くて愛想悪いし、人と関わるの怖がっているような子だったし…」
そう言ってヒッチはミカサ達に向かって話し出した
「アイツのことまだ何も知らなかったのに…あの日以来見つかってないのは…巨人にグチャグチャにされて見分けがつかなくなったからでしょ！？」
「いいや、潜伏してた巨人の正体がアニ・レオンハートだったからだ」
その事実を聞いた二人はとても驚いた顔をしていた
「…全く嫌になるよな…この世界のことをなにも知らねぇのは俺らもみんな同じだ。この壁の中心にいる奴ら以外はな」
そう言うリヴァイに二人は固まってしまい、何も言えなくなったようだった
ずっと一緒に活動してきた仲間が突然巨人だったなんて信じるのに時間がかかるはずだ
そしてリヴァイが二人の処遇を伝えた時、マルロが急に協力させてほしいと頼んできたのだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ああ - お気に入り200人突破！おめでとうございます！私はこの小説を読んでいて面白いなーと思います。続きが気になるので最後までしっかりと見ます！ (10月7日 14時) (
レス) @page50 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
兵長大好き女子です！(プロフ) - ゆーkoさん» こんにちは！コメントありがとうございます！！（ ; ; ）バレンタイン編気に入っていただけたようで嬉しいです！お互い体調にはこれからも気をつけましょう(^^)ありがとうございます！ (2021年2月24日 11時) (レス) id: 5923052a3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - こんにちは(^.^)いつも楽しみに愛読してます(〃ω〃)先日のバレンタイン限定のとても良かったです(^^)お身体にお気をつけてお過ごしくださいm(._.)m (2021年2月24日 11時) (レス) id: a1cd8234df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：兵長大好き女子です！ | 作成日時：2021年2月12日 15時
