憧れの人類最強と出会った地下街出身の少女【進撃の巨人】【リヴァイ】 (ページ27)

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＊兵士になる準備＊ページ27

リヴァイside

Aを兵団で保護してから2週間が経った

俺の個人訓練についてこれるAは2週間前とは比べものにならないほど成長していた

兵士になる準備はしっかりできてきている

普通の兵士なら3年間もの間、訓練兵団で兵士としての鍛錬を積み上げ、強い精神力を作る

それがない分俺はこいつの指導を厳しくした

弱音を一切吐かない我慢強さ、そして自主練をしたり、苦手な座学を他の奴らに聞いたりしている努力家なところ

なにより兵士になって自分を変えたいという思いが本気である事が証明された

あとは実際巨人に対面した時の行動だけが不安だ

休憩を終えた後、また立体起動の訓練を行うAを見ながらそんなことを考えていた

アイツには才能がある

逆手でナイフを扱っていたこともあり、常人ではあり得ない俺と同じ逆手でブレードを持っている

そしてチビな分小回りが効き、無駄な動きがない

その姿は空中で舞っているかのように綺麗だった

巨人にビビらなければこいつは相当な戦力になる

Aの悪口や噂をする奴らは少なくねぇ

だが、俺のようにこいつも実力でそいつらを黙らせたらいい

それだけ人を圧倒させるような立体起動だからな

・

「…対人格闘術？」

「あぁ、そうだ」

立体起動の訓練を終えた私に与えられた次の訓練は、人と格闘する為のものだった

「てめぇは地下街で育っただろうからそれなりにできるだろう。俺が相手になってやるから一度俺を倒してみろ」

「手加減はするから安心しろ」と言うリヴァイに私は青ざめた

あのリヴァイに私が技を仕掛けて倒せだって？

後のことを考えるとどんどん顔がひきつっていった

「…リヴァイが相手だとちょっと…」

「…なんだ。何か問題があるのか？」

私がそう言うとリヴァイは私を鋭い目つきで睨みつけた

「いえ！全くありません…！！」

…もうやるしかない…！

いつも地下街の奴らと喧嘩をしていた時していた技をリヴァイに仕掛けようとした

その瞬間すぐさま倒される私

やはりリヴァイに私の技は効かなかった

「こうやっていつも地下商人らとやり合っていたのか…」

「いったぁ…あなた私が女だと思ってるの！？」

手加減なんて全くしてないように思えるリヴァイはとても清々しい顔をしていた

「まず巨人と戦うのに人と戦う術を身につけるなんて…」

この時私はまだそれが必要だと思っていなかった