憧れの人類最強と出会った地下街出身の少女【進撃の巨人】【リヴァイ】 (ページ24)

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＊立体起動術＊ページ24

だんだん上に引き上げられ足が地面から離れた瞬間、緊張感が私を襲う

「おお…っ！A！その調子！」

ハンジさんはそう言って私を応援してくれた

思っていた以上に簡単で、全くブレることなく姿勢を保つ事ができた

「一度下ろすぞ」

そしてゆっくり降ろされた私は地面に足をついた

「…合格だ」

「…やった…っ…」

リヴァイのその言葉が嬉しくてつい私は笑顔になった

「全くブレていなかったよ！驚いたなぁ～」

そう言うハンジさんは私をキラキラした目で見ていた

その後、立体機動装置のしくみやブレードとガスの交換の仕方など様々なやり方をリヴァイに教えてもらった

そして実践の訓練に移った

「…すごい…」

私は地下街で暴れ回っていた通り、立体機動装置を使った

リヴァイに言われた通り訓練場の中にある林を一周した

それをリヴァイたちは見ていた

「Aは訓練兵団に行ってないよね。なのにこんなに綺麗に立体機動装置を操る事ができるなんて…リヴァイ以来に感じたよ！このドキドキ！！」

「あぁ、見事だった」

「ありがとうございます」

ハンジさんとミケさんに褒めてもらい少し照れていると、リヴァイは私の前に立った

「ガスを使いすぎだ。それでは壁外でもたねぇ。死にたくなけりゃもっとガスの使い方を工夫しろ。そしてアンカーを刺す位置もだ」

リヴァイのその的確なアドバイスに私は納得した

「ひぃ～手厳しいねぇリヴァイは」

そう言ってハンジさんは呆れたような反応をした

「俺が見本を見せる。お前は俺の後について来い」

そう言ってリヴァイは立体起動に移った

立体起動装置を操るリヴァイの姿はまさに鳥のようでガスも全然使っていないのにとても速く、そして綺麗だった

私はついて行くのだけで必死だった

一度地面に降りると私の息は切れていた

「お前の動きは悪くない。後はこれからの訓練次第だな」

そして休憩後、次は巨人の模型を使っての立体起動の訓練を行った

もともと逆手でナイフを持っていた私はブレードも逆手で持った

「え、リヴァイと同じ逆手？」

そんな私に皆さんはとても驚いていた

「お前も逆手か。なら俺の教えた通りにすればいいだけだ」

リヴァイはブレードを持つと一瞬で逆手に持ち替えた

「弱点である巨人のうなじをこれで削ぎ落とす。縦1メートル幅10センチだ。分かったか？」

「ええ」

そして日が暮れるまで立体起動の訓練は続いた