プライドなんて、…ていうか素直とか。 (ページ8)

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sideA

ｶﾘｶﾘｶﾘ、ｸﾞｼｭ……ｶﾘｶﾘｶﾘ

今なにをやっているか……、
ですか？……古典のテストなうです。
古典のテストの終わりまで残り15分ってところかな。

テスト自体ミニテストの復習とあと教科書の直訳や意訳、
単語の読み方とかをやっておけば80点とれるないように
なっているようで、新しく来た先生だから調整してる
……のかなとも思える内容だった。

いや、まだ書き終えているわけではないけど。

空欄は二問残ってる感じ。……仕方ないじゃん、
分からなくなったんだもの。正直悔しい。

多分さっきまでｶﾘｶﾘって音が止んでたのに急に出てきたのは、
皆忘れてたところを思い出して急いで書いているから
なんじゃないかなって思う。

……だめだ、これもう分からないな、別のところ見直すか…。

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

先生「はいやめー、後ろから回収してあと適当に
帰っていいからね、さようなら」

先生、今日すごい適当だなぁ、始めてみる先生かも。

先生の合図でテストが回収される。いつも通り廊下に出て帰る準備をして下駄箱に行くと、ローレンとアクシアくんがいた。

そうだった、今日は。

ご飯じゃん……！
自分から送ったのに、忘れてたとか…、

ア「おはよ～A」

ロ「おはよう、いや、今おはようじゃないな」

「今日は二人ともカフェとか行けそうなの？」

忘れてたことを誤魔化しながら言う。
多分テスト続きで頭回ってないんだ、多分。

私、冷静に考えて思ったけれど好きな人含めて誘うとか
ほんとによくしたなって。
昨日の自分にありがとうって伝えたい。切実に。

ロ「平気よ、なんならくそ楽しみにしてた」

ア「昨日めっちゃへこんでたもんね～」

ロ「うっせ」

ア「あ、ちな俺もだいじょぶ！」

「わかった、ならもう行っちゃおうか？
もうすぐお昼になっちゃうから早く行った方がいいよね？」

そう、あと少ししたらお昼になる。
私はお昼は他の人も多くなるから早めに行った方が
いいかもしれない、そう思って言った。

ロ「お、そうね、行くかぁ」

こうして私たちは学校を出た。