私の幸せ[銀魂‐坂田銀時]

8.症状 ページ8

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｢ほんとに大丈夫なのかよ｣


｢何が？？｣



家事も何もさせてくれないから

ただテレビをつけてグダグダとする私。


隣でジャンプを読む銀時がそう話しかけてくるから

何の話だと質問を返す。



｢体調だよ、珍しいだろ、朝起きないなんて｣


｢ほんとに、何ともないの。

疲れてたのかな、体｣



昨日も、頭痛かったし。


既に痛みは引いていて

心配かけるほどでもないだろうと言葉にはしなかった。


けれど、たしかに体調は良いとは言えなかった。


どこかダルい体、重たい瞼。


やっぱり低気圧のせいかな。


天気が重たいと、体まで重たくなっちゃう。


そっと、銀時の腕が腰に回ってきた。


これは結構心配かけちゃってるな。

と苦笑い。


普段は天邪鬼して甘やかしてくれないのに。



｢どうしたの｣


｢そりゃこっちのセリフだ。顔色も悪いんじゃねぇの？

ちょっと寝た方が良くね？え？なんかやっぱ顔青くね？｣



なんか俺ちょっと焦ってきちゃった、と慌てる銀時。


その姿に笑う私。


寝ていた定春くんをまた起こしてしまった。


神楽ちゃんと新八くんは、何やってるんだとこちらをジト目で見る。


ほんとに、この人何してるんだろう。

そんな風に思って笑いながら、私はそっと、銀時の方に体を預けた。



｢･･･A？｣


｢お言葉に甘えて、もう少し寝ようかな｣


｢なら膝貸してやるから横んなれ｣



そうやって、私を横にしてくれる銀時。

結局どこまでも優しい銀時。


低気圧さえ無くなれば、きっと体はいつも通りだから。


そう思ってから、約1ヶ月。

私はそんな症状に悩まされるようになった。





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