私の幸せ[銀魂‐坂田銀時]

13.大丈夫 ページ13

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土方さんが持っておいてくれた荷物をひきとって家に帰ると家にはまだ誰もいなかった。


大変なのかな。怪我してないかな。


こんな時でも、私はやっぱりみんなが心配だった。


家族みたいなんだ。

私と銀時の間に子供はいないけれど、なんだか、子供を育てているようで、

大きな子供3人と、大きな子犬1匹、


大変だけど、楽しいから。


二人暮らしじゃないなんておかしいでしょう？


でも、私は満足してるんだ、銀時。


病院で貰ったすごい量の薬を

化粧箱に入れた。


これを開く人はいないから。


出ていく準備もしないと。

出ていったら、どうしよう。


大人しく、入院するしかない。


どうやって、バイバイしよう。


最低な奴にならないと。

未練なんて、残さないように。


銀時が、私をもう求めないように。

探さないように、泣かないように。


大丈夫だよ、銀時。


私、頑張るから。

頑張ってあなたを振るから。


･･･銀時。



長く持ってあと３年だと言われた。


明日死ぬ可能性だってあるとまで言われた。


早く、サヨナラしないと。


目が覚めた時、大切な人が冷たかったら

私なら、その場で舌を噛みちぎって追いかけちゃうかも。


洗面所で、赤くなった顔を洗った。

少し腫れた目を冷やした。


大丈夫、私なら上手くいく。


私は、私の幸せを手放してでも

彼を悲しませないように、したいんだ。



｢大丈夫だよ、大丈夫｣



胸が締まる感覚に、私は私を安心させた。




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