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1、最強女隊士 ページ1



朝、土方さんのおおっっっきい声で目が覚める。



「おい!おめぇ今何時だと思ってんだ!起きろ!鍛錬しろ!仕事しろ!」


「うっっっさ!うるっっさ!土方さん声でか!バカうるさいほんとうるさいしね」


「死ねって言うな!死ねって!お前つくづく総悟に似てんなおい」



ゆっくりと起き上がる私は

朝がだいの、だいのだいの大の苦手。


ほんとに、ほんとに苦手、無理、眠い。


でも、総悟ほどいかれち○こじゃないので

ぼーっとしたまま座り込む。


うぅ、と呻き声をあげる私に、土方さんは小さくため息。


仕方ないじゃんか。

朝は無理なの。

鍛錬とか、ばっかじゃねぇの、寝かせろって感じ。


だってだって、武州にいた頃は、好きな時間に訓練できたんだもん。



「ほら、起きれるか、とりあえず朝飯なくなっから」



私が起きれないのなんて日常茶飯事で、

ただ起きれないんじゃなく、低血圧なんだってことも周知の事実。


それでも規則正しく起こしてくる土方さんに

もっと甘やかせなんて思うけど

こうやって、ため息つきながらも、煙草吸いながらも背中を支えてくれるあたり、甘やかされてんだろうな、私。



「・・・だっこ」



はい、と手を広げれば、また嫌そうな顔をして、ため息をつく。


それでもよっこらせと私を抱き上げてくれる。


はは、ちょろいもんよ。

これが末っ子の力。

そしてこういう時だけ使う女の武器なのだ。



「わぁい、高い〜、これなら総悟も見下ろせますね」


「元気なら落とすぞ」


「なんで下ろすぞじゃなくて落とすぞなんですか、頭沸いてます?」


「おめ、今お前の命は俺の腕にかかってること自覚しとけよ!?」


「私がそんなことで死ぬかよ」



終わりの見えない言い合いも疲れるのか

ため息をついてから、左手だけで私を抱え右手で新しい煙草を吸い出す。


くさっ、なんてもう今更思わず。


副流煙だなぁ、と思いながら

土方さんの匂いだと鼻に刻み込まれたこの匂いを嗅ぐ。



「お前今日総悟と見回り」


「えーあのサドと見回り行ったらさぼっちゃう」


「サボるな、あいつを止めろ」


「無理ですよ、団子美味いもん、しかもあいつとほんきでやりあうとか、死人出る」


「え?誰が本気でやりあえっつった?!団子に釣られてんじゃねぇよ・・・」



そうやって会話しながら食堂に戻る途中、バズーカが飛んでくるのも日常茶飯事で

そんなバカみたいな日常が、私の毎日。


そんな毎日をちょっと綴った物語

2、見回り→



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あい(プロフ) - eight40094さん» コメントありがとうございます!すっごく嬉しいです!これからもよろしくお願いしますー! (2021年2月9日 7時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
eight40094(プロフ) - あぁ、早く続きが見たいです!忙しいと思いますが、作者様頑張ってください! (2021年2月9日 3時) (レス) id: c00f201ead (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2021年1月30日 23時

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