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44.そういえば ページ44





食事を終わらせて

そのまま隊士達とテレビを見ながら駄弁る。



「おいAいるか」


「土方さん、Aいますよ―ここですよー

お仕事終わったんですか?寝る時間には早いですよ」


「終わってねぇよ。薬飲ませに来たんだろうが」



その言葉にはっとする。


そう言えば、あの毒を吸った日から毎日薬を飲んでる。


私じゃ忘れるからって土方さんの監視下で。


そんな忘れっぽくないと怒った記憶があるけど

今完全に忘れてた。


これ飲み続けないと毒の効果が戻ってくるらしい。


厄介なもんが体に入っちゃったよほんと。



「これ球の薬なのに苦いんだよ。

もうちょっとおいしいの開発してくれないかな」


「早く飲め。

もうすぐ終わりそうだからちゃんと新しいのもらいに行けよ」


「まだいっぱい入ってるじゃん」


「そう思ってたらすぐ無くなんだよ」



まだそれなりの数の薬が入った瓶を回す。

今度休暇入れておくからなと私から便を奪った土方さん。



「え、1人で行くの」


「たりめぇだろうが」


「薬の面倒最後までみてくれるんじゃなかったの」


「もらってくるくらいできるだろうが」


「鬼ー」



私の軽口なんて相手にせずに

はいはいと頭をポンポンしてきた道を戻る土方さん。



「…子ども扱いだな」


「そりゃAさんはまだ子供ですから」


「やっぱり17は子供?」


「わけぇなぇ!沖田さんもAさんも異次元じゃねぇか」


「でも総悟はあんまり子ども扱いされなくない?

ガキなところはあるけどさ。私結構大人だと思うんだけど」


「やっぱ顔じゃないすか?」


「総悟童顔じゃん」


「俺は沖田隊長もA隊長補佐も

控えめに言って頭下げたくなるくらいに可愛いと思いますよ」


「可愛いより綺麗の時代じゃない?これからは」


「俺にとっちゃあいつまでもAさんの時代っすよ」


「いいこというやん。

じゃあさ、私もお酒飲んでみてもいい?」


「ダメっす。局長たちに怒られるの俺達なんですよ」


「総悟はいいじゃん」


「あの人は地球の人間じゃないからいいんです」


「こういう時にサド使うのずるくない?」




ずっとこんな感じで話してる。

定期的に行われる真選組夜の井戸端会議。



「Aお前もう寝る時間だろィ」


「そんな子供じゃあるまいし」


「眠そうな顔で何言ってやがんでィ」



そして毎回総悟が私を呼びに来て

眠くなった私を負ぶって寝かせてくれる、此処までが日常なのだ。


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あい(プロフ) - eight40094さん» コメントありがとうございます!すっごく嬉しいです!これからもよろしくお願いしますー! (2021年2月9日 7時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
eight40094(プロフ) - あぁ、早く続きが見たいです!忙しいと思いますが、作者様頑張ってください! (2021年2月9日 3時) (レス) id: c00f201ead (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2021年1月30日 23時

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