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「こんな吹雪の日に逢い引きとは行けねぇや土方さん」


「逢い引きじゃねぇよ。職務質問だ」


「え、私職質されるの?」



ヘラヘラと笑いながらそう聞き返してくる。


あの場にいた時よりも、歩いたせいか顔色が悪い。

やっぱりパトカーを出すべきだった。



「寒そうですねィ」



そいつの濡れた姿を見てそう言う総悟に頷き、山崎を呼ぶ。


パタパタと走り俺の元へきた山崎に

女官用の風呂と替えの服の準備をさせるよう頼む。



「風呂の準備終わるまで俺の部屋であったまれ」


「・・・俺の部屋・・・。あぁ、すいやせん土方さん。

寒さで凍えて帰ってきた時に部屋まで寒くて絶望するあんたの顔が見たくて暖房消しちまいやした」


「おめぇは俺を殺す気か。

大広間なら着いてんだろ。人払いしとけ」



へいへいと空返事をしていつも以上に聞き分けのいい総悟。


目の前の女の様子が変なことに気がついたせいか、なにか企てがあるのか。



「そんなに良くしてくれなくていいのに。

別にもう、寒いとか、わかんないし」


「・・・指、見してみろ」



冷え込む廊下をゆっくり歩きながら

そいつが差し出してきた指を見れば、爪先からも関節からも血が出てやがる。


寒すぎて痛覚すら鈍ってるか。



「元いた場所がどんなとこか知らねぇけどな、ここは客には優しいんだよ」



人にもよるがなとつけ加え

人がいなくなっているだろう大広間へそいつを入れた。



「おめぇは何でいるんだよ」


「なんでィ土方さん、水臭いじゃないですか。

先輩の逢い引きで俺も色々学ばねぇと」


「逢い引きじゃねぇっつってんだろうが・・・ったく」



座れ、座布団にそう促したつもりが

そいつは冷たい畳の上に星座をして座った。






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あい(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます、また返信遅れて申し訳ありません。ずっとスランプ状態で更新しておりませんが、必ずきちんと更新させて頂きたいと思っておりますので、もし待っていただけるのなら今後ともよろしくお願いします! (2022年5月7日 23時) (レス) id: ac72e0904e (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - あいさん!あいさんの作品いつも楽しみに読ませていただいています!真選組の女とこの作品はもう更新予定ありませんでしょうか?よかったら教えて欲しいです!!いつも楽しみにしています!! (2022年4月8日 23時) (レス) id: 7cd419164a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2021年10月19日 21時

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