命日 森山side ページ38
あーもう!なんで風邪なんてひいちゃうのよ!
仕事中の些細な楽しみであった"緋磨志くんを見る"ってのが出来なくなっちゃったじゃない!
まったく!なんで私がお粥運ばなきゃなのよ〜…
緋磨志「森山」
森山「!!緋磨志さん…?なんですか?」
緋磨志「主将のとこ行くのか?」
森山「えっ、ああ、はい。お粥持ってかないと、朝食べてないから体に良くないかなって」
びびび、びっくりした〜!
緋磨志くんから声掛けてくれるなんて…
あ、でもこれからの発言とかで「近付くな」とか言われたら泣くわ
緋磨志「…そうか。今回は主将が信じてるらしいから俺は何も言わない。最近は別人みたいに仕事してくれてるからな。まぁ、それすらも演技とかなら次はねぇけど」
うっ、だ、大丈夫…
まだ完全に嫌われたわけじゃないだろうし…
森山「もうしませんて。仕方ないことでしょうけどそこまで信用無くなるもんですか…」
緋磨志「…もう疑わねぇよ、悪かったな。本気で変わろうとしてるやつに失礼だよな」
森山「いえ、いいですよ。自業自得ですし」
緋磨志くんが私を気遣って…!
私に失礼だよなって…!!
え、私死ぬの!?
緋磨志「あぁ、それと…」
森山「?」
緋磨志「今更敬語使われると違和感しかないから外していい。あとさん付けも寒気するから却下」
あ、そっか
今日が私の命日だったのね…
いやまぁ、寒気がどうとかって言われてるあたり好意があっての事じゃないのは充分分かるけど…
それでもやっぱ嬉しい
森山「…じゃあこれからは緋磨志くん?」
緋磨志「最悪なことにそっちの方がしっくり来て納得する自分がいるんだよな」
最悪なことだなんてっ!
ツンデレ屋さんなんだからっ!♡
それと彩架、前言撤回よ
風邪ひいてくれてありがとう!!!
おかげで緋磨志くんに話しかけられた!
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作者名:創破 | 作成日時:2019年8月18日 12時