検索窓
今日:13 hit、昨日:7 hit、合計:10,212 hit

#Let’s get the ball rolling ページ5

「ってことでわたしバレーやる」

「いやどういうことだよ!?」

岡崎から電車で帰って、太一の家に寄った。

「すごい選手がいたじゃん!ほら矢作中のキャプテンのめっちゃ強い人!」

「あー石川ね」

はーんと冷やかすように見つめてきた。

「何よ」

「いや意外だなぁと思って」

「なにが意外なの?」

「だってアイツ、女子人気高いじゃん。Aがそんなミーハーみたいなこと」

そういえば試合のとき、たくさんの女の子が応援していた気がする。

「何にせよ、わたしはバレーする!そして太一に教わる!」

「俺が教えるのかよ」

「太一以外誰がいるのさ」

「というかおまえ受験は?」

「へ?まあ大丈夫でしょ」

その自信はどこから来るんだとジト目で言われた。

「まあいいけどさ。でも俺は俺で、練習とか試合とかJOCあるから、あんま教えられんかもよ」

「JOCてなに?」

「平たく言えば県代表のことだな」

「え!?太一って県代表なの?」

「そーだよ、前言ったろ」

「ああJOCに選ばれた!ってよくわからなかったからスルーしてたわ」

「スルーするなよ!」

「ごめんって」

「んで俺、都道府県対抗大会でベストリベロ賞とってやる!」

「太一ならできるよ!」

「あったりめぇだろ!てか、Aはそんな目標とかないのかよ」

県代表になりたいとか、ベストリベロ賞とか。と指折りしながら太一は数えていた。

「うーん、わたしは目標とかじゃなくて、ただバレーしたいな!て思う」

「そっか。てかポジションはどこがいいの?」

「まだ決まってないなぁ」

何がいいんだろ、と唸っていると、太一にわたしの情熱が伝わったのか、「まあそんなにやりたいなら、紹介してやるよと言った。

「え?誰を?」


「監督に決まってんだろ」



________
「その前にバレーのルールとか覚えてこいよ」
「へへーんそれが実は覚えてるんだな」
「はぁ?いつ覚えたんだ?」
「試合前に図書館でバレーの本読んだ」
「……おまえそういうとこあるよな」
「???」

#Head Coach→←#Fated Encounter



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
82人がお気に入り
設定タグ:龍神NIPPON , 石川祐希
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2023年10月28日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。