30 ページ30
･
どこかに駐車された車。
後部座席のドアが開くと、見覚えのある顔が
背景のコンクリート壁と共に現れた。
tn｢…ゾム起きんかい｣
あのメガネの人だ…。
助手席に誰か乗ってると思ったら、
この人だったのか。
特に何も言わないが数秒、視線が交ざり合う。
gr｢叩き起さん限りは無理だろうな｣
tn｢あの脅威さんがずいぶん無防備なこって｣
なんだろうな、すっっごい気まずい。
このメガネの人、この前"今世では俺のもんにする"
って言ってたよね。
と、なると前世でグルッペンさんとメガネの人と
私の三角関係が出来てたってこと？
いやいや、怖い怖い。どこの昼ドラ。
｢ゾムさーん、起きてくださーい｣
頭を軽くポンポンすると、ゆっくり瞼から黄緑の
綺麗な瞳がお目見えする。
zm｢A…｣
｢はい？｣
zm｢記憶戻ったん…？｣
｢え？｣
寝起きで寝ぼけているのだろうか。
太ももから離れたゾムさんをただ見つめる。
すると、｢…俺の勘違いやった。ごめん忘れてくれ｣
と何食わぬ顔で言われた。
zm｢どこなんここ｣
gr｢キタだ。
とりあえずここだったらなんでも揃うだろう｣
zm｢あーね、おけ｣
良かった、ちゃんと買い物も出来そうだ。
車もってないからここら辺の駐車場なんて
知らないけど、地図を見ればG〇とかUNIQL〇
にはたどり着けるだろう。
｢ありがとうございます。
わざわざ送っていただいて｣
カバンを持って車から出ようとした。
gr｢まぁ、待てA｣
｢はい…？｣
…なぜだろう。
いやーな予感がする。
gr｢A一人で行かせるわけがないだろ？｣
｢あ〜…あ。あー…
そういうことですね…｣
これから外に出る時は毎回護衛が無いと
いけないのかな？
無縁だけど、お金持ちの箱入り娘の気持ちが
よく分かる気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 989人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
パピ(プロフ) - Rinさん» コメントありがとうございます！ チノくんの長年の思いと、他メンツの前世からの思いどちらが勝つのか今後ともお楽しみください！ この作品を見つけて下さり、ありがとうございます！ (2021年4月13日 21時) (
レス) id: cbf5dcb5ea (このIDを非表示/違反報告)
Rin - 待って待ってこれチノ君をとてつもなく応援したくなる...続きが楽しみです！ (2021年3月31日 3時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
パピ(プロフ) - マイメロだからわかんなーいさん» コメントありがとうございます！ ちょうど行き詰まっていた所なので、コメントをいただけてとても嬉しかったです。これからもこの作品をどうかよろしくお願いいたします！ (2021年3月24日 21時) (レス) id: cbf5dcb5ea (このIDを非表示/違反報告)
マイメロだからわかんなーい - え、、？すき、、(尊死)更新頑張って下さい！！ (2021年3月23日 23時) (レス) id: 5d77be8336 (このIDを非表示/違反報告)
陽キャのコミュ症 - パピさん» ヨイショ、ヨイショ、、、、あ、頂上ついた。()やったぁ(深夜テンションンンン) (2021年3月22日 22時) (レス) id: e8fc875ea4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：パピ | 作成日時：2021年3月13日 17時
