20-ci ページ20
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｢○○会社の企画部に就職決まったよ！｣
ci｢まじ!? おめでとうA！｣
1歩。
｢卒論終わったぁ…もう二度としたくない…｣
ci｢お疲れ、プリン買ってきてんで｣
｢ほんと？ 神！
あーあ、後は卒業かぁ！｣
そして1歩。
俺は真実へと近づいていく。
｢大学では泣いてくれないの？｣
ci｢Aの方が泣いてるから、もう十分｣
｢何それー｣
Aと一緒の学生生活は終わった。
何度も経験した虚無感は慣れるものじゃない。
幼なじみという立場がある以上、それ以上を
求めたら全て壊れそうで、告白なんて出来なかった。
周りの友達は｢就活が、卒論が｣なんて言っているのに、
俺はAの家に転がり込む日々。
今日も変わらず手土産のお菓子を持って、
Aの部屋に行く時。
Aのマンションの前に、高そうな車が
止まっていた。
まじまじと見ていると、助手席に座っている人と
目が合ってしまう。
ci｢っ…｣
金髪の紅い目の人は薄らと笑い、車は車道に消えていく。
…──その日から、俺はまた変な夢を見始めた。
かなりの頻度で、かなりのリアルさを帯びながら。
A教えてくれる先輩が怖い人だったら
どうしよう
チーノがんばえー
A他人事!!!
大学4年の春。
再び離れ離れになったAと俺。
その隙間に潜り込むかのように、前世の記憶は
俺の頭を強く揺さぶった。
現実と前世とで記憶がごちゃごちゃになる中、
ショッピの名刺を探し出した。
連絡しようと番号を押すのが、ゆっくり手が止まる。
ci『え、グルッペンさんって奥さんおったん!?』
ut『おったで』
ci『まじかあの人結婚とかするんや…
奥さんの名前は？ 今どこにいんの？』
ut『元々、うちの幹部やったAって子。
…どこにおるんかは、チーノお前もよう知っとるで』
ci『は？』
喫煙所でタバコを蒸かしていた。
もわもわと、有害な煙が空に登る。
ci｢A…｣
Aが、グルさんの奥さんのAさん？
信じたくなかったが、グルッペンが俺のマンション
では無く、Aのマンションの前にいた事が何より
の証拠だった。
ci｢いくらグルさんでも、Aは渡さん…｣
スマホの画面が暗くなって、手から滑り落ちた。
数年後。
道端で倒れてる大先生に声をかけてしまい、
脅される形で自白してしまうことになったのは
今世紀最大の失敗だった。
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パピ(プロフ) - Rinさん» コメントありがとうございます！ チノくんの長年の思いと、他メンツの前世からの思いどちらが勝つのか今後ともお楽しみください！ この作品を見つけて下さり、ありがとうございます！ (2021年4月13日 21時) (
レス) id: cbf5dcb5ea (このIDを非表示/違反報告)
Rin - 待って待ってこれチノ君をとてつもなく応援したくなる...続きが楽しみです！ (2021年3月31日 3時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
パピ(プロフ) - マイメロだからわかんなーいさん» コメントありがとうございます！ ちょうど行き詰まっていた所なので、コメントをいただけてとても嬉しかったです。これからもこの作品をどうかよろしくお願いいたします！ (2021年3月24日 21時) (レス) id: cbf5dcb5ea (このIDを非表示/違反報告)
マイメロだからわかんなーい - え、、？すき、、(尊死)更新頑張って下さい！！ (2021年3月23日 23時) (レス) id: 5d77be8336 (このIDを非表示/違反報告)
陽キャのコミュ症 - パピさん» ヨイショ、ヨイショ、、、、あ、頂上ついた。()やったぁ(深夜テンションンンン) (2021年3月22日 22時) (レス) id: e8fc875ea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パピ | 作成日時：2021年3月13日 17時
