15話 & 余談 ページ5
須美「敵は?」
暫く歩いても、敵の姿は見当たらない
只、地面に点々と赤黒い痕が広がっているだけ…
まさか…!
嫌な予感が頭の中をちらつく
園子「わっしーあっち!」
銀…、すぐ行くからね
__待ってて
歩みを進めるごとに赤黒い痕が多くなっている
…相当深傷を負っているんだ
その先に、銀らしき人影が見えた
3人で顔を見合わせて、微笑み合うと身体が悲鳴を上げているのも無視して駆けていき、銀の名前を呼ぶ
園子「ミノさんが追い払ってくれたんだね…!」
須美「凄いわ、銀!ほん、とうに…」
銀の後ろ姿に近付くにつれ、異変に気付いた
私達の声に反応を示さず、只ひたすら空を睨むようにして立っていた
双葉『銀…?』
須美「もうすぐ樹海化が溶けるわ。そしたら病院に行こ!……ね?」
園子「そ、そうだよ…お土産だって弟君に渡さなくちゃ…!」
銀の後ろまで来ると、安心したように赤い勇者服だけ残して消えて逝った
そんな筈はないと思い込んで、現実から目を背むけていた私達に叩き付けられたのはあまりにも過酷なものだった
私達を嘲笑うかのように風が吹き、ぼろぼろと溢れてくる涙を堪える事は出来なかった
園子「私とお姉ちゃん…、お料理…教えて貰うって……」
須美「そうよ…、次の日曜日に4人で……って」
双葉『演劇会も……見に来てくれる…って……』
言ってくれたじゃん……
約束、したじゃん……
銀やわっしーに凄いって思われるように沢山練習しているのに…
双葉『ねぇ…銀……』
返事してよ…!いつもみたいに笑い掛けてよ…!
双葉・須美『「銀…っ……」』
残された私達は、
樹海化が溶けるまでずっと泣き叫んでいた
私達の泣き叫ぶ声は虚しく樹海化と共に消えていった
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はい、しーちゃんです!!
夏休みに突入したので、毎日更新出来るようになりました
まだまだ中盤です!
ラストスパート張り切っていきましょー!
『たましい』の本編が少し(?)長めになってしまいましたね…
次回からは『やくそく』編ですね
夏休みが終わる頃には『さよなら』の本編を完結させられるように頑張ります!
※ここからは余談なので飛ばしても大丈夫です※
今イベの若葉さんちょー可愛くないですか?!
髪の毛降ろしてて…もう、どストライクです!!
ナイスひなたん!
実はこれゲット出来たんですよ… コソッ
嬉しすぎて発狂しましたww
ラッキーカラー
あずきいろ
今日の勇者キャラは?
乃木 園子(小)
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作者名:しーちゃん | 作成日時:2020年6月11日 20時