13話 ページ32
須美「そのっち!ふたっち!」
わっしーは園子の武器である槍の穂を組み合わせて作った盾があった為何事もなかったが、私達乃木姉妹は弾き出された事による衝撃で"満開"が解けてしまった
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須美side
2人が弾き飛ばされてしまった直後、ふと前方に目を向ける
思わず目を疑ってしまう
…嘘でしょ?
須美「大橋が…」
そこには跡形もなく消えた大橋があり、見た瞬間一気に血の気が引くのを感じた
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俯せに倒れてしまった身体を起き上がらせ、辺りを見渡す
しかし、いつもより視界が半分程狭まっているのを感じ軽く手を当てて確かめるも手触りはいつもと変わらない
何だろう、この違和感…
そんな疑問を頭の隅に追いやり、隣で横たわっている園子が中々起き上がらない事に首を捻りながらも呼び掛けた
双葉『園子どうかした?』
園子「腕が痺れて…」
双葉『…腕?さっきまで大丈夫だったじゃ_』
そう途中まで言い掛け、突如現れた帯のような物に目を奪われる
その帯は戦闘服越しに左腕から左手首付近に掛けて紫色の布地の戦闘服の袖を白く染め、ピタリと貼り付いた
そう言えば、園子の目にも…
そう思い目線を園子の右目に移すと、案の定左腕の袖と同じ系統の色をした帯が伸びている
何、これ…?
一体どうなって…
もしかしたら、昔飛鳥から勧められた少年漫画にあった"力を持つ代償"って言うのだったりして…
そんな物語みたいな非現実的な出来事何て早々ある訳ない、よね…
でも、良く良く考えると神樹様に選ばれること事態も非現実的な出来事の内に入るのではないだろうか…?
もしかしたら私達は本当に…
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須美side
パシュ、パシュ
迫り来る火球を次々と撃ち落としているが、一向に襲撃が止む気配はなく増えて行く一方でキリがない
そう思った次の瞬間、仕留め損ねた1体のバーテックスがこちらに近付いて来る
しまった…!
弾を放つにも距離が近すぎて、標準を上手く合わせる時間が足りない
どうすれば最善なのかと思考を巡らせていると、突如槍が火球を貫いた
攻撃があった方を辿ると、そこには一時的に前線を離脱した2人の姿があった
須美「そのっち、ふたっち!…無事だったのね」
双葉『お陰様でね〜、わっしーも大丈夫そうで良かった』
そう言いながら巨大浮遊砲台に飛び乗ったふたっちとは対照的に、切羽詰まったような声色でそのっちが私の名前を呼ぶ
園子「…何か変だよ!こんな戦い方で良いの?!」
ラッキーカラー
あずきいろ
今日の勇者キャラは?
乃木 園子(小)
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作者名:しーちゃん | 作成日時:2020年6月11日 20時