8話 ページ14
須美side
袖を広げ、そのっちに言われた通りその場でくるくると回って見せる
双葉『ノリノリわっしーだ』
1周回りきり正面を向くと、携帯を構えたそのっちとふたっちが私を捉えていた
園子「おー、シャッターチャ〜ンス」
__カシャ
シャッター音が鳴り、写真を撮られた事に気付くと慌てて注意を促した
須美「こらこら、撮影は禁止よ」
園子「えー、待ち受けにしようと思ってたのに〜」
須美「恥ずかしいからやめて…」
園子「今もわっしーが待ち受けだよ?」
そう言いながら、写真を探すそのっちに「へ?」と間抜けな声が出てしまう
探し終えたのか画面をこちらに向けた
園子「ほら、うどん食べてる時のやつ」
そう言って見せられたのは、私がうどんを食している、所謂食事シーンの写真だった
双葉『私はね〜、これだよ!』
ふたっちも画面をこちらに向けて写真を見せてくれた
それは、初めて乃木家を訪れた時の写真だった
西洋のドレスを身に纏った私と可愛らしい服を身に纏った今は亡き銀の姿が映っている
ふたっちは良いとしても……全然良くない!
須美「…ちょっと、止めて!恥ずかしいから」
そう言いながら、上に上げられた携帯を掴もうと手を伸ばす
双葉『駄目だよ〜』
園子「私の携帯だもん、私の自由だよ〜」
全然手が届かず写真を消去するのを諦める事にした
須美「じゃあ私も、そのっちとふたっちを待ち受けにするわよ」
双葉『え?それは、ちょっと……』
そう言うと、あからさまに困ったような恥ずかしいような表情をした
これならそのっちも…
園子「わぁ〜、私達でいいの?」
双葉『…って園子?!』
そのっちの返答にふたっちまで驚きを見せていた
須美「そこを恥ずかしがらないの…」
−−
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灯籠を抜け小さな神社の境内に入ると、沢山の屋台が並んでおり既に多くの人で賑わっていた
園子「林檎飴とチョコバナナとか、もう定番過ぎて珍しくないよね」
鳥居を潜ってすぐの所に在った林檎飴屋さんとチョコバナナ屋さんに立ち寄り、購入した商品を見てそう言う
因みにわっしーと私は林檎飴1本購入し、園子は林檎飴1本とチョコバナナ2本購入した
須美「その割には満喫しているみたいだけど?」
園子「定番でもお祭りで食べると美味しいんだよね」
須美「そう言うものかしら」
双葉『ほら、バーベキューで食べるお肉の方が美味しく感じる事ってない?』
須美「確かに言われて見れば…」
双葉『それと同じだよ〜』
ラッキーカラー
あずきいろ
今日の勇者キャラは?
乃木 園子(小)
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作者名:しーちゃん | 作成日時:2020年6月11日 20時