9話 ページ28
須美「そのっちとふたっちは私が守るから」
園子「わっしーとお姉ちゃんも私が守るからね！」
私も…
双葉『わっしーと園子は私が必ず守るから！』
もう、誰1人欠けて欲しくはないから
小さく小指を立て2人に向けて、｢約束ね…｣と控えめに呟く程度の声で言う
園子･須美「｢うん、約束…！｣」
3人で指切りをした
双葉『誰1人欠ける事なく必ず一緒に帰ろう！』
新勇者システムになって始めての実戦
今まで以上に厳しい戦いになるのが考えられる
だからこそ…
双葉『そしたら…また皆で、イネスのジェラート食べに行こうね！』
一瞬、驚いた顔でこちらを見詰めた2人は御互い顔を見合わせて答えた
園子「うん！」
須美「ええ！」
そうこうしている内に樹海化が始まり、周辺には沢山の花弁が舞う
−−
−−−
＿in樹海
ザバーンと水飛沫を上げて現れたバーテックスと、バチバチと電気を散らすバーテックスが宙を漂っている
ゲームで言う所謂ラスボスのようにドーンと奥で構えているバーテックスが1体
計3体…
敵の数と位置を把握した所で、隣に居た園子から驚きの声が漏れるのも無理はない
須美「そう言う事か…」
神妙な面持ちで俯き、聞こえるか聞こえないかの声でボソッと呟いた
そんなわっしーの様子を横目で確認し、ゆっくりと目を閉じる
目を閉じれば思い出す
あの輝かしい日常と、
私達にとって忘れられないあの衝撃的な出来事
無意識の内にギュッと拳を握り、唇を噛んでいた
兎に角今は、
パチンと両頬を叩き、気合を入れ直す
こんな状況だからこそ、しっかりしないと！
既にこちらを見ていた園子と顔を見合わせて頷き、わっしーの方を向く
双葉『よーし行くよ〜！』
須美「了解！」
そう短く答え、左手首に縛られたリボンをきゅっときつく結び直す
園子「お！いかす〜」
−−
−−−
変身が終わると、新しくなった勇者服に一通り目を通す
ベースの色は然程変わらないが、何処か初々しく感じてしまう
須美「宜しくね、貴方の名前はシロガネよ」
シロガネと名付けられた
それを横目に見ていた園子が、何処か納得したような声色で｢お、良いね〜｣と返す
"シロガネ"と名付けたのは、今は亡き銀に因んでだろう
私達3人だけでなく、銀も一緒に戦うんだ
ラッキーカラー
あずきいろ
今日の勇者キャラは？
乃木 園子(小)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しーちゃん | 作成日時：2020年6月11日 20時
