そんなの私のガラじゃない。 (ページ7)

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大成功だな！！ページ7

寧々side

寧々「で、何の用？」

Aの視線の先を辿ると見慣れた姿が見えて、溜め息を吐く

全く…来ないでってあんな念押ししといたのに

そう思いながら司と類の元へ行って、冒頭の言葉を投げ掛けた

司「寧々の友人がどんな奴か気になってな！偵察に来たんだ！」

は？

寧々「そんな用で、わざわざ来たの？暇人？」

｢そんな訳あるか！｣何て煩い声で騒ぐ司に呆れた目を向ける

只でさえ目立つんだから、やめてよね

類「それも一理あるけど、僕達のショーを見てどんな反応を示したのか気になってね。ちょっと覗かせて貰ってただけだよ」

そう言って、席に座って次の授業の支度をするAに目を向けて言葉を続けた

類「フフ、満足してくれたようで何よりだ」

司「ああ、そうだな！寧々も嬉しそうにしてたし、今回のショーも大成功だな！」

うん、まぁ…凄い凄いって絶賛されまくって恥ずかしかったけど嬉しかった

それは確か何だけどさ＿

寧々「…どっから見てたの？」

類「さあ、どこからだろうねぇ」

｢フフフ｣と笑って誤魔化す類に呆れた目を向けて、本日2回目の溜め息を溢した

…まぁ、薄々こんな事になるだろうとは思ってたけどね

司「それはそうと、寧々の友人の名前を聞いていなかったな。それに折角だから挨拶もしたいんだが…」

寧々「却下」

チラッとAの方に目を向けて、それとなく話してみたい的な事を言って来る司に間髪いれず即答した

司「きゃ、却下だと！？何故だ！？」

うるさっ…

司の意見に賛同するように類が口を開き掛けたけど、それすらも｢ダメ｣の一言で両断する

｢まだ何も言ってないのだけど…｣何て言う類の声は無視無視

類「まぁ…それもあるけど、演出家として参考までに今回のショーについて色々と聞きておきたくてね」

｢ダメかい？｣何て、眉を下げてそう言う類に上手く丸め込まれてるような気がするけど＿

寧々「…まぁ、それくらいなら良いんじゃない？」

だからと言って、無理に連れて来る事は出来ないから約束はしないけど

一応、後でAに聞いてみるだけ聞いてみるとしよう

寧々「それなら尚更、放課後にでも聞けば良いんじゃない？どうせ、えむもこっち来るんだし」

司「あ…あぁ、そうだな！」

そんな反応するのも無理はないと思うけどさ、いい加減そろそろ慣れなよ

類「じゃあ、放課後また来るよ」

予鈴の音と共に颯爽と走り去って行く2人の背中が見えなくなるまで見送り、溜め息を溢した

…本当、騒がしい奴