そんなの私のガラじゃない。

焦るな、焦るよ ページ45

『うーん、ここのステップからのターンまだまだ詰めが甘いかな…。後、ここの振りのタイミングちょっとミスっちゃったし＿』

一通り通しを終えて早速撮りたてほやほやの動画と睨めっこして現在、絶賛1人反省会中です

誰も居ないのを良い事に、｢うーんうーん｣唸ってはブツブツ言っちゃってて端から見たら完全にやばい人認定されそうだけど…誰も居ないしね、うん

まぁ、そういう場所を練習場所に選んだんだから当然と言えば当然か

それにほら、口に出して言った方が頭に残りやすいだか入りやすいだかって聞いた事あるし…！

だから私は決してやばい人じゃなくて…そう、つまりそういう事(？)

って、そんな事より時間が勿体ないしさっさと練習再開しないとだ

さっきダメだった箇所の改善を重点的に、何度も何度も繰り返し踊り続ける

『ダメ…こんなんじゃ…』

まだタイミングがズレてるし、ターンも全然綺麗に出来てない

もう1回

『…全然ダメ』

もう1回

『くっ、今度は重心がズレた…！』

もう1回、もう1回、もう1回＿！

｢はぁはぁ…｣と荒く息が上がってるの何か気にせず、ぶっ続けで納得のいく形になるまで続ける


『で、出来た…！』

やっとの思いで山場を越え、その調子でラストまで油断せず良い感じに踊り切れた！

この感覚を忘れないうちに身体に叩き込まないと

そう意気込む私の耳にパチパチと軽快な拍手が聞こえた

突然の事だったからビクッと肩を揺らして驚きながらも、あんな後でも来てくれた嬉しさにパッとドアの方に目を向ける

『瑞希ちゃ＿え？』

てっきり時間的にも流れ的にも瑞希ちゃんだとばかり思ってたけど…違ったみたい

さっきまでとは違う意味で目を見開き、フリーズしてしまう

な、何でここに…！？

そこには瑞希ちゃんの姿はなく、代わりに見覚えしかない先輩達…基、校内で変人ワンツーフィニッシュと呼ばれて有名な2人が居た

司「A」

…大丈夫、落ち着け私

どこから見てたかは知らないけど、瑞希ちゃんの時とは違って今回はまだ未発表の新曲だった訳だから幾らでも言い逃れ出来る筈

もし出来なくても、この場から逃げちゃえば良いだけの話

でも問題は＿

チラリと真実を知ってる神代先輩に何気なく視線を向け、すぐ逸らした

司「実に見事なダンスだったが、お前ろくに休憩取ってないだろ。それに制服のまま踊るのはあまり良くない。練習着でも持って来たらどうだ」

『えっと…あの、私…』

司「兎に角、水分を取れ。話はそれからだ」

口にしたら全てが消えそうで→←星を見て輝かせて暗闇も恐れない

今日のプロセカキャラは…？

東雲絵奈

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