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渚side
そう言ってスマホの画面を僕達に見せる乃木さんに少し驚きながらも、笑顔で｢ありがとう！｣と返した
斯くして、僕と業君と茅野は乃木さんの連絡先を無事ゲットして、平穏な1日が終わった
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朝のSHRが始まると同時に電源が付き、昨日の出来事が全て無に帰ってしまったのを嫌でも痛感してしまう
律「おはようございます、皆さん」
冷酷さを孕んだ瞳に、淡々と告げる機械独特の声
それだけでも、本当に元に戻ってしまったのだと再認識するのは容易だった
烏間「"生徒に危害を加えない"と言う契約だが今後は"改良行為も危害と見なす"と言って来た」
教卓のある前方でタコ先生に向けて、そう話す声が聞こえた
元に戻ってしまったりっちゃんから殆んどの目が逸れ、烏間先生とタコ先生に注目が行く
やはり開発者が動いたか…
昨日の赤羽君の台詞が頭の中をちらつく
恐らく開発者はりっちゃんの事を自分の利益になる為の道具だとしか思っていない
だから、計画を狂わされるのは許されないのだろう
烏間「君らもだ、彼女を縛って壊れたりもしたら賠償を請求するそうだ」
視線を向けた先は勿論、先日りっちゃんをガムテープでぐるぐる巻きにした張本人である寺坂君だ
案の定、それを気に入らないようで顔を反らし盛大に舌打ちをしていた
烏間「持ち主の意向だ、従うしかない」
殺「持ち主とはこれまた厄介で。親よりも生徒の気持ちを優先させたいんですがねぇ」
そう言って頭を掻く仕草をするタコ先生の声を聞きながら、これからの授業中の様子が容易に想像出来た
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1限目の授業が始まって、暫く時間が経過した時だった
攻撃準備に入るような動きを見せるりっちゃんに対し、授業をしているタコ先生を含め各々身構える
パーンと何かが破裂するような音が教室中に響き渡り、反射的に目を瞑る
律「花を作る約束をしていました」
そう言って差し出されたのは、
ひらひらと花弁が舞う中、りっちゃんは淡々と告げた
要は、タコ先生が改良を施した殆んどがりっちゃんの
それなら何で銃を展開せずに、花束が出て来たのだろうと言う疑問は拭えない
｢しかし＿｣と続けるりっちゃんに目を向けた
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作者名：しーちゃん | 作成日時：2019年9月27日 21時
