乃木双葉は■■■である (ページ28)

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茅野side

興味半分で後ろの方に座っていた神崎さんと乃木さんにも好きな人を聞こうと振り向くと、もうすぐ就寝時間だと言うのに襖を開けて外へ出ようとしてる乃木さんの背中に声を掛ける

茅野「あれ、乃木さん何処行くの？トイレ？」

双葉『あ、いえ…電話です』

ふーん、電話ね～？

この時間(就寝時間間近)に電話って事は彼氏の可能性が高いと思われる！

｢いつも寝る前には電話してるの～♪｣って感じだよね、きっと！

茅野「そっかそっかー、ごゆっくり～」

ニヤニヤしながらそう言う私を見て、不思議そうな表情をする乃木さんの背中に手を振りながら見送った

彼氏さんといる時の乃木さん見てみたいな～

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イリーナside

イ「おーいガキ共、もうすぐ就寝時間だって事を一応言いに来たわよ…って双葉は？」

お風呂での一件で流石にやり過ぎてしまった事を謝ろうと双葉を探すが、特徴的な色素の薄い綺麗な髪は見つからない

あの子(双葉)、まだ拗ねてるのかしら…

茅野「乃木さんなら彼氏さんと電話中だよ！」

中村「え、乃木ちゃんって彼氏居んの？」

イ「…彼氏？双葉に彼氏は居ないわよ」

っていうか多分、双葉は男嫌いを拗らせた究極の男嫌いだから彼氏なんて到底出来そうにないって言うのが私の本音だ

何でそんなの分かったのかって？

そんなの身体の隅から隅まで調べたからに決まってるじゃない

そのせいで逃げられたのもあるけど…

まぁ、双葉は自分の事何も言わないし謎も多いから知りたくなる気持ちは分からなくはないけど…

電話の相手は"家族"辺りが妥当かしら

イ「気になるなら双葉に直接聞けば良いじゃない」

そう言って、襖を閉めてその場を後にしようとすると｢あ、そうだ！ビッチ先生の大人の話聞かせてよ｣と桃花に言われ、仕方なく部屋に入った

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双葉『もしもし、さくにゃ＿』

姶良 [お嬢様っ…！御無事ですか！？]

窓を開け夜風に当たりながらさくにゃんからの電話に出ると、電話越しでも分かる程焦った声が耳に届き｢どうしたの？｣と聞こうにもさくにゃんの声が止まる気配がない

相槌を打ちながら話を聞くと、さくにゃんが焦っていた経緯を理解した

要は、私(を含め茅野さんと神崎さん)が猿共に拉致されてしまった事を烏間先生から伺って仕事に手が付かない程、物凄く心配したと言う事らしい

双葉『さくにゃん、迷惑掛けてごめんね』

姶良 [迷惑何てとんでも＿！]

双葉『それと…、心配してくれてありがとう』