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双葉『それに
段々首を絞める力が強くなって行き、このまま楽にしてくれればと場違いな事が頭を過り目を閉じる
潮田君達気付いてくれたかな…
「気が強い女は嫌いじゃないぜ？お前もすぐに同じレベルまで堕としてやンよ」
そう言って、コンクリートに投げ付けられ咄嗟に受け身を取ろうとするが上手く行かず、全身に痛みが走った
茅野「乃木さん…！」
相変わらず薄気味悪い笑みを浮かべたボス猿が真新しい私の制服に汚らわしい手を伸ばした
それを見て過度な嫌悪感を抱くがそれらを押し殺す為、血が滲むぐらい唇を強く噛み締めた
そんな私に対し、愉快そうに更にケタケタ笑うと制服に手を掛けプチプチとボタンを外され下着が露になった
最悪…
「良いか、宿舎に戻ったら涼しい顔でこう言え｢仲良くカラオケしてただけです｣ってな。そうすりゃ、だ〜れも傷つかねぇ」
早く旅館に帰って、
「東京に戻ったらまた皆で遊ぼうぜ。楽しい旅行の記念写真でも見ながら…なァ」
何回見ても気色悪い笑みを浮かべてそう言うと、ギィと重たい扉が開いた
「お、来た来た。うちの撮影スタッフがご到着だぜ…な！？」
はぁ、気持ち悪くて死ぬかと思った
仰向けのまま扉の方に目を向けると、そこには殴られたのか顔が変形したお仲間さんらしき猿が首根っこ捕まれ、何者かによって前へ投げ飛ばされた
渚「修学旅行の栞1243ページ、班員が何者かに拉致られた時の対処法。犯人の手掛かりが無い場合、まず会話の内容や訛りなどから地元の者かそうでないかを判断しましょう。地元民ではなく更に学生服を着ていた場合→1244ページ。考えられるのは、相手も修学旅行生で旅先でオイタをする輩です」
栞を持ちながらそう言う潮田君の声にほっとして、明るい表情になる2人を見てそっと胸を撫で下ろす
良かった…
「なっ…てめぇら、何でココが分かった！？」
渚「土地勘のないその手の輩は、拉致した後遠くへは逃げない。近場で人目につかない場所を探すでしょう。その場合は→付録134へ。先生がマッハ20で下見した…拉致実行犯潜伏対策マップが役立つでしょう」
そう言って、該当するページをわざわざ猿共に見せると又々
こんな無能な私でも、誰かの役に立てたのならそれで良い
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作者名：しーちゃん | 作成日時：2019年9月27日 21時
