乃木双葉は■■■である (ページ13)

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視線に耐え兼ねてそう言うと、困ったような嬉しそうな表情で｢え？良いの？｣と再確認され、コクリと頷きながら受け皿を差し出す

茅野「ありがとう～！」

そう言ってほうじ茶わらび餅を口に運ぶ茅野さんを見届け、受け皿を自分の元へ戻した

もう1つ食べようとすると茅野さんに呼び止められ、付属の串に刺した抹茶わらび餅を差し出される

戸惑っている私を他所に、抹茶わらび餅を食べさせ、満足そうに頷き可愛らしい笑みを向け言葉を続けた

茅野「ほうじ茶わらびくれたお礼！」

食べ終えた頃、茅野さんに微笑んで感謝を述べた

双葉『ありがとうございます。茅野さん』

－－

渚side

後ろで繰り広げられている茅野と乃木さんが遣り取りを耳にながら、説明を続ける

渚「この僅か1kmぐらいの範囲の中でも、物凄いビッグネームが暗殺されてる。ずっと日本の中心だったこの街は…暗殺の聖地でもあるんだ」

杉野「成る程な～、言われてみればこりゃ立派な暗殺旅行だ」

そして暗殺の標的(ターゲット)になってきたのは、その世界に重大な影響を与えるだろう人物ばかり

地球を壊す殺せんせーは典型的な暗殺対象(ターゲット)だ

奥田「つ、次は八坂神社ですね…」

神崎「えぇ」

業「えー、もーいいから休もう？京都の甘ったるいコーヒー飲みたいよ」

茅野「飲もう飲もう！」

目的地に足を進めながら他愛ない話をしていると、後方からドタドタと騒がしい足音と｢ふったの～ん！｣と甘ったるい声が聞こえた

何事かと思い、目を向けるとミルクティー色の髪を揺らし満面の笑みでこちらに駆け寄り乃木さんに抱き付いた

だ、抱き付いた…？！

現在進行形で目の前で繰り広げられているこの状況に、乃木さんの耳に入らないよう小声でコソコソと話しながら、乃木さん達の会話に耳を傾ける

双葉『…飛鳥、どうしてここ(京都)に』

飛鳥「どうしてって修学旅行だよ、修学旅行♪ふたのんも？」

一瞬、ピンク色の目がこちらに向いたような気がした

－－

飛鳥の問いに簡潔に答えると何故か満足そうに微笑み、腕から解放された

普段と変わらない飛鳥を見て安心した

それはそうと、私を解放してからずっと機関銃のように話している

｢やっぱふたのんが居ないと退屈～｣とか｢修学旅行中にふたのんに会えるとか神樹様に感謝だね｣とか…

そして終いには

飛鳥「これってもしかしたら運命かも！ふたのんもそう思わない？」

まぁ、そう言いたくなる気持ちは分からなくはないが…