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Juri-8 ページ9

でも、内容は散々なもので。

約束を守ってくれない。時間を過ぎてからの連絡、避けられているのかもしれないし、会えても楽しくない...

Aのためだったら、できることならなんでもしてあげたいし、できないことでもなんとかしてあげたい。
それなのに、俺には頷いて話を聞いてやることしかできなくて。そんな自分が不甲斐なくて、もどかしい。
正直、こんな話は聞きたくない。Aが苦しい思いで過ごしてるのは耐えられない。
それに、こんな感じの話を聞くのは、これが初めてではない。

「...でも、別れる気はないんでしょ?」
もしかしたら...なんて思いながら聞いてはみるけど、やっぱり君は、こくんと頷くだけで。
やっぱりアイツのことが好きなんだなぁって。

「...Aは辛い?」
[辛い...のかな。わかんないや。へへへ]
その笑い方。強がってる時の笑い方。
...やっぱり辛いんじゃん。

[まぁ、多分、私が悪いんだけどね!]
そんなこと言いながら泣きそうになってて、
[うん、そう!私が悪いの!]
話を聞いた限り、全く悪いとは思えないAが泣きながら無理矢理笑ってて。

もう、俺...


「...あのさ、」


我慢できねぇよ...

[なに...?]
Aの声で思い出す。
君には好きな人がいて、ソイツが彼氏だ。だから、
「いや、ごめん。なんでもない...」
[うん...]

だから、君の中に俺の居場所なんてない。

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作者名:夕霧に向日葵 | 作成日時:2021年9月25日 15時

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