キングダム中·短編集 (ページ4)

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王賁　おめでとうページ4

王賁おめでとう
王賁の護衛のAさん
王賁side

『賁様！！この度昇格なさったとお聞きしました。本当におめでとうございます！！』
「…俺は自分がすべきことを全うしたまでだ」
初めはいろんな奴らが近づいてくる、俺が王家だからだろう…だが少し話せばそいつらはどこかへ散る、が、こいつだけは他の奴らとは違う…いつも幸せそうな顔をしてこちらへ向かってくる、それが俺の日常となっていた
『…怪我をされたともお聞きしました…どうか、ご無理はされないでください…』
「お前も今回敵地の深くまで入り込んだらしいな、自分の心配もしろ」
『…お言葉有り難く頂戴いたします、ですが私どもは賁様失くしては存在する意味などございません、賁様をお守りするのが私たちの役目でございます。…なので私ももっともっと強くならなきゃですね』
あぁ俺はこいつにこんな顔をさせていたのか、、こいつは玉鳳隊を立ち上げたときからそばで支えてくれている、今までそこらの奴らとは比べ物にならぬ程ずっと努力をし無理をしてきてる、俺は…分かってはいたがずっと気づかぬ振りをしていた、こいつを失いたくない
「A…それ以上お前が強くなる必要はない、お前のことは俺が一生を懸けてでも守るとここに誓う」
多少驚いた顔を見せた後、互いの頬が赤く染まり、気付いたときには幸せな顔をしたAの姿があった。この笑顔を守りたい、自然とそう感じた。
…無論そのようなこと、口には出さないがな。

残りはあと一人～～