イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】番外編 (ページ48)

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☆伝えなくちゃページ48

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次の日

私は昨日のこともあって、事務所に来ることがとても怖かった

あれから園川さんは、私と壱馬くんのことを言ったのか

…それは分からないんだけど

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楽屋でメイク道具を準備していると、ドアがノックされ、開いた

誰かと思って見てみると、それはなんとHIROさんだった

G「おはようございます！」

『…おっ、おはようございます、』

皆さんに続いて挨拶をするけど

もう、想像することはただ一つ

それだけだった

H「おはよう。桃瀬さん、ちょっと」

『…は、はい』

私はHIROさんに続き、社長室に向かった

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H「じゃあ、単刀直入に言うと…」

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覚悟は、出来てる

ここを辞める覚悟も、何もかも

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H「桃瀬さんにはまた、RAMPAGEのヘアメイクに戻ってもらおうと思います」

『……えっ、？』

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、戻る？

期間が、終わったってこと？

あのことじゃなくて…？

『…えっと、どういうことでしょうか？
まだ期間は終わってないんじゃ…』

H「…それが状況が変わってね。
実は昨日、園川さんが退職届を出したんだ」

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園川さんが、辞めた＿＿？

どうして…

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H「俺もすごく説得したんだけど、中々強い信念を持ってるみたいで…

実は園川さん、ここに来る前に海外で仕事をする予定があったんだ。
そんな時に俺が引き抜いたがために、園川さんはここで働くことになって」

『…そう、なんですか』

H「うん。理由はそれだよ。
海外に飛んでヘアメイクの勉強をやり直したいって、それで辞めたんだ」

でもいきなり、そんな

まだちゃんと話が出来てないのに＿＿

『あっ、あの園川さんはいつ海外に行くんですか？』

H「実は今日がフライトなんだ。

今は事務所の中で挨拶に回ったり、道具を片付けてると思うよ」

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…今日が、フライト

そんな、どうしよう

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『…わっ私っ、！』

H「うん、行ってきな。
最後にちゃんと挨拶してあげてね」

HIROさんはそう言って笑った

『っありがとうございます、失礼します！』

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本当は走っちゃいけないけど

早くしないと、行ってしまう

私は急いで園川さんを探した

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