☆本当は違った ページ43
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あれ…?
私、玲於のこと好きだって
一瞬でも思ったこと…
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__私は
玲於の気持ちに応えたいって、そう思って
私も玲於のこと沢山知っていこうって
全力で好きになろうって
そう、過ごしてきたはずなのに
それでもいつも
どこか片隅で浮かぶのは、壱馬くんだった
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…玲於はそれを__
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玲「そうだよ。
Aはいつも、どこかで壱馬のことずっと、想ってたんだよ」
『…玲於、』
玲「そんな顔すんなよ笑
…知ってる?
人ってさ、忘れようとすればするほど忘れらんない生き物なの」
玲「だから俺も、これからAのこと忘れようとしても多分忘れらんないと思う。
それくらい…好きだったから」
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玲於の横顔は
” 悲しい、美しさ ”
それと同じだった
壱馬くんと同じで、嘘がない
とても綺麗で、どこか悲しい
そんな表現に当てはまった
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玲「…俺さー、やっぱ無理だわ笑」
『…え?』
玲「大事な後輩から、傷付けたくないってくらい大切にされてるもの奪うなんて」
玲「昔はこーんな、弱いヤツじゃなかったんだけどなー笑、」
そう言って、私に背を向けた
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…きっと、泣いてる
でも私は
この背中に手を伸ばしてはいけない
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玲「…だからさ、これからは、俺と親友になってよ」
『親、友?』
玲「そ。俺が一番の、親友」
そう言って、ニッと笑った
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私の方だよ
そう、言わせてもらうのは
私だよ
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『…うんっ』
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ずっと大切な大切な、親友だよ
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作者名:もも | 作成日時:2017年8月22日 0時