イケボの彼はドSだったらしい。【川村壱馬】番外編 (ページ33)

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☆残酷な現実ページ33

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＿＿時刻は8時

…なぜだか今日はずっと、そわそわするの

このお店に来てしまったから？

壱馬くんを思い出してしまったから？

理由は分からない、…でも

” 早く帰りたい ”

それが本心だった

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龍「はー！今日は久しぶりにこーんなゆっくりできるなー」

山「いつもスケジュールぎっちぎちだったからねあんたたち笑」

隼「メンさん今日なんも面白くないんだから、何かやって下さいよ～」

関「いや隼、ディスってるからね？」

メンバーさんも少しずつ酔い始めて

もう少ししたら、申し訳ないけど今日は帰らせてもらおう

とても今日は楽しむ気分にはなれず、そう思って玲於に声をかけた

『ね、玲於』

玲「ん？」

『あの、私もう少ししたらちょっと抜けたいんだけど…大丈夫かな』

玲「なんか用事？俺も抜けるよ」

『いやその、なんか今日は気分が乗らなくて…』

玲「…あ、そうだよな。ごめん。
分かった様子見て出よう」

『ありがとう…』

本当は、このお店を予約したって聞いた時

玲於も同じことを思ってキャンセルしてもらおうとしてたんだけど

無理だったみたいで

玲於がいれば何とかいけるかなって、
少し安心した

『あの、ちょっとお手洗い行ってくるね』

玲「分かった。気をつけてな」

『うんありがとう』

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個室を抜けて、化粧室に入った

携帯を取り出すと、一時間半程前から何十件と着信が入っていた

それに加え、LINEの通知も何百件

慌てて電話の履歴を見ると

全てRIKUくんからだった

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なんで…？

どうしてRIKUくんから電話…？

普段からそこまで電話もLINEもすることのないRIKUくん

なのに普段じゃあり得ない程の着信の量に怖くなった

すると画面は切り替わり、また

電話の着信で

私はボタンを押して、ゆっくり、耳に当てた

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R「っ！！もしもしAちゃん⁉」

『へっ、あ、はいっ…！』

電話の向こうのRIKUくんは明らかに焦っているのが分かった

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R「壱馬がっ！、壱馬が倒れたんだっ…！！」

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あまりにも唐突で、残酷な現実を

＿＿神様は時に、私達に突きつける

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