拝啓ブライズメイドの君へ【センラ】

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「ねぇ、馬鹿なの？」




「つい、勢いに任せて…」




「あんた、今までそんな事なかったじゃん。急にどうしたよ…」




「単純に顔が好みだった」




「あほ…」




そう言って横に座った嶋坂が頭を抱えた。




あの後、濡れているのも関わらず、エレベーターに走って逃げこみ、途中で嶋坂に確保され着替えさせられ、今に至る。




「あんたのことだから、って着替え用意してたけど、そんな答えを受け止める心の余裕は用意してなかった…」




「ごめん…」




「今までの歴代の彼氏たちに関心なさ過ぎて、恋愛する気ないんだと思ってたから、心境複雑。しかも顔って…」




「大丈夫。あくまでも体だけだから」




グーサインを送る。




「なんもだいじょばないから!!!出たよ、この天然なのか、ただのアホか…。アホか」




アホ決定された私。




「ていうか、相手はそれで了承してんの？」




「勢いに任せてうん、って言ってた。ちなみに今は電話が鳴り止まない」




そういって、着信を受け付け続ける携帯の画面を見せた。




「それ、絶対了承してないから…。もうどっから突っ込んでいいのか」




「じゃあ、突っ込まなくていいよ」




「ちょっと目離した隙に問題持ってきて…」




どうやら、この数日で私は嶋坂の中で問題児に位置づけられたようだ。

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