運命共同体【となりの坂田。】 ２

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「ドキドキしよったん？」




「…うるさい」




「素直にならないと、またちゅーしちゃうぞ〜!!」




その言葉に何も言わない私。




「え、まじ？そんなドン引かれるとは思ってなかったわ。いつものやつやって、怒らんといて〜」




「…なってないよ」




「え？ちゃんと最初から喋って。主語ないと、なんもわからへん、おれあほやから…」




「すなおに、なってないよ…」




流石に恥ずかしさに耐え切れず、顔を手で覆った。




初めぽかんとしていた坂田くんだったが、どうやらやっと理解したようだ。




「ほんっま、Aは素直やないなぁ」




そう言って、私の手を剥がした。




「普通にキスしてほしいって言ったらしてあげるで、何回でも」




そう言って、私の唇にキスを落とした。




いつもと違って一回だけじゃなく、角度を変えて何回も、何回も。




「まって…、わかんなくなるっ!!」




「それでええで。なんもわからんようなって、俺のことだけ考えていっぱいになって」




そう言って、一度中断されたのに、再び、キスの雨が降り注いだ。

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